コピーバンド
2021/03/18
今日は音楽以外の話をしたいなあと思った時に限って音楽のことしか浮かんでこないのはなんでだろうね。今日YouTubeを眺めていたら、ちょっと前にTwitterでバズっていた関学文総軽音のVulfpeckのコピバンの動画が流れてきた。Twitterでも一部は見たけどフルで見てしまった。かなり上手いとか、そういうのは置いといて、本当に楽しそうで良い。それを見た後に同じ部活のサンボマスターのコピバンを見たんだけど、これもかなり良かった。ちょっとだけ目頭が熱くなった。バンドっていいよなあ、楽しいよなあ。そんなことを思いながら大学生のサークルを思い出すのだ。
ぼくの大学生は自分のバンド活動に重きを置いていたので(勉強しろよ)、サークルにあまり参加できなかった。合宿が夏と冬に一回ずつあったのだが、四年間の中で参加できたのはたった一回きり。そしてまず最初の夏合宿に参加できなかった時点でサークル内の人間関係は出来上がっていて、誰と誰が付き合ったとか、早くも誰が辞めたとか。そんな話を後から聞いて、「へえ」とか、そんなつまらない相槌を打つことしかできなかった。何故かって?人を覚えるのも遅いし人見知りな自分はほとんどサークルにいる人が誰か分かっていなかったからだ。
タイミング逃したなあ、もう馴染めないなあ、なんて思いながらも一緒にこのバンドコピーしようよ、なんて言ってくれるありがたい先輩や少しの友達がいたりして、四年間しっかりとサークルを続けることになる。実際、ライブの日も一緒にご飯を食べる相手がいなかったし、アイツ絡みにくいなと思われていただろうし、もっと早くやめたほうが良かったのかもしれない。でも、みんなの優しさと気遣いによって、なんとか楽しく続けることができたのだ。
元々絡みにくい原因を作ったのは自分だ。最初は、コピーバンドをどこか馬鹿にしていたし、内輪ノリが全部敵に見えてしまってあまり良い態度をとれなかった。それでも、色んなコピーバンドを見ているうちに、カッコいいと思うことも沢山あったし、ちょっと泣きそうになってしまうことだってあった。そもそも、この音楽が好きだって大っぴらに言うことって、めちゃくちゃカッコいい。そんな簡単なことにようやく気づいて、本格的にコピーバンドを好きになって行ったのは大体2,3年経ってからだった。勿体なかったなあ。もっと沢山色んなバンドをやりたかったし、ライブをやりたかった。無理してでも出れば良かった。今になってそんなことを思う。
今、多分バンドサークルは苦しい状況にあると思う。そもそもライブが出来ないとバンドサークルなんて活動できなくなる。他の部活動とかより風当たりも強いと思う。それでも、バンドって素敵だ。楽しいし、カッコいい。無敵になれる。少しでも多くの人が音楽をやってくれると良いなあ。また、コピーバンドやりたい。
最後に、笑われながらも本気で好きを唄うカッコいいサンボマスターのコピバンをどうぞ。おやすみ。