ニューヨーク単独、配信で見直すのも楽しいよ~!
ニューヨーク単独ライブの千秋楽からもう5日経ってしまった。
全然全部書けてないけど、濃い密度で全部の感想書こうと思うとあと4~5日はかかりそうだし、それだとさすがに間空きすぎだから、ひとまず最初から3番目までの感想を投稿する。
① 漫才「男」
嶋佐さんが「男すぎる」休日の過ごし方を言っていく漫才。
1日目と2日目でそれぞれ「男すぎる」行動(一部状態)がそれぞれ何個あるのか数えたんだけど(配信のおかげで最高に楽しいことができます)、1日目が11個、2日目が12個(最後のオチは男すぎないから外した)で計23個あった。
私女だけど、「女すぎる」休日の行動こんなに挙げられない。
女は誰も喜ばんことして喜んでる男って生き物の不思議さと、そこにニューヨークが愛情持ってることがすごく伝わるなと思った。
個人的には「男は道の話しがち」(=女は道一切わからんがち)が一番ツボだった。私は生まれてこの方道の名前なんてひとつも覚えたことないし、男性の道トークに途方に暮れたことが何度もあるから。「なんとか通りまっすぐ行ったなんとか交差点のところ」とか言われてもほんと意味ない音声。
配信後おもろかったのは、水道橋博士のnote。皆さん読みましたか?まんま「男すぎる」休日で、こんなことあるんだなって笑ってしまった。
② コント「メンズアイドル」
メンズアイドルグループのメンバー・コウキ(複雑な決めポーズのクループ名教えてほしい)を屋敷さんが、グループのお世話係・アヤさんを嶋佐さんが演じるコント。
大阪公演で初めて見た時は、とにかくアヤさんに心奪われた。黒髪センターパーツにスーツ姿、立派なお尻のシルエット、「な~んだし~」っていうトレンディな口癖、キャラの造形がよすぎた。「これはなにわちゃんに見てほしい」とか「こんな人おるんかな」とか思ったりした。
でも配信見直して思ったんだけど、「こんな人」をネタにするニューヨークって改めてすごくない…?だってこのコント見て大概の人が「そういえばこんな人がメンズアイドルグループのそばにはいそうな気がする」って思ったと思う。みんなどこで刷り込まれたか知らんけど、そういうイメージをうっすら持ってた。そのうっすら共通認識をすくい取るニューヨークのセンサーってすごいよ。敏腕マーケター???
アヤさんにしても、MIJの一員と知らなかった初見の時は「ヤバすぎる女」っていう印象が強かったけど、配信で見直すと矢継ぎ早に告白してはもぐもぐ返事待ちしてる様子が「任務を忠実にこなしてる女」に見えてびっくりした。え~~、何も知らないうちは頓狂でおもろいし、あとから見たら筋が通ってるエンタメやん。すごすぎ。
最後のわけわからんキスとビンタの応酬も、配信を機に順を追って見てみると、
キス①(コウキ→アヤ):アヤさん行かないで!
ビンタ①(アヤ→コウキ):いつまでも甘えないで!もう一人前でしょ!
キス②(アヤ→コウキ):あ~~でも好き!
ビンタ②(アヤ→コウキ):ただこれからは自力で頑張んなさい!
みたいに見えてきて、頷き合って別れる二人の覚悟がぐっと増して見えた。配信って奥深い…。
③ コント「ヤンキー親子」
嶋佐さん演じる不良(大人から)の父ちゃんが、屋敷さん演じる一人息子のリュウジになぜ不良を目指すべきなのか説くコント。
めっちゃ笑えるのにしんみりした余韻が残る。大阪公演の帰りの電車では「田舎に留まるか都会に出るかどっちが幸せかなんてわからんな~」「人の幸せって何やろな」と考えたりした。
このコント、父ちゃんが煙草でむせて暗転したとこで終わったって思った人が多かったんじゃないか。配信でも大きめの拍手起きてたし、少なくとも私はそうだった。
でも実際は、大人になって東京で就職したリュウジの日常が少しだけ付いてくる。この部分はどう捉えたらいいんやろうなって考えてた。
父ちゃんは不良じゃなかったばっかりに田舎でずっと肩身が狭くて、生まれた息子に自分と同じような苦しい思いをさせたくない、幸せに生きてほしいという一心で、息子を不良にしようとする。「大人になってから不良になる」って珍しすぎてめちゃくちゃ笑ったけど、それだけ父ちゃんは苦しかったし、息子を愛してたってことなんだろう。
でもさ、私は2児の母親だけど、どんなに親がよかれと思ってレールを敷いても、それが子にとって本当にいいかなんてわからなくない?子は親とは別の人間なんだし、本来親の思い通りなんてならないよ。だから、リュウジが不良やめて大学受験したいって打ち明けたのは、父ちゃんにとってとんだ裏切りで、自分の人生を否定されたも同じだったかもしれないけど、すごく健全なことだと思う。
東京での暮らしは仕事終わりに買ってきた弁当食べてデリヘル呼ぶような冴えないものかもしれんけど、「自分で選んだ人生」という意味では幸せじゃないかな。煙草吸って咳き込んでる奴がいつまでも田舎で肩肘張って不良続けられるとは思えない。「向いてなかった」ことを象徴してる。
そういう意味で、父ちゃんもやっぱり不良に向いてなかったんだよね。それでも不良になること(しかも大人から)を選んだ父ちゃんの人生を思うと切ない。ただこれも「自分で選んだ人生」だから、そういう意味では幸せだと思う。
とにかくこれからのリュウジの幸せを願う。東京でもどこでも自分で自分の幸せ見つけろよ~!
ひとまずここまで。
「配信期限が迫ってるし完成形じゃなくてもいいから上げよう」と思ってたのに、今日配信再延長が決定したから(最高~!)、残りの感想も頑張って書いてみようかな。まだわからない。
ただ今回すごい思ったのは、見返すと最初と違うこと感じるな~ということ。
やっぱり初見の時は興奮して大笑いしてるだけだから、何か気づいたりするのはあとからになる。
そういう意味でも配信はおススメ。
8/30(金)まで見られるからたくさんの人に見てほしい~!