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乳児期のダウン症への関わり方

おはようございます。いわたコトバのそうだん室言語聴覚士の岩田です。
本日は「乳児期のダウン症の関わり方」です。

年齢で言うと0〜1歳くらいの子供をイメージしてお話をしていきますが、わりとどんな子供にも共通する内容なのでぜひ最後まで読んでみてください。

乳児期は、周りの音や声に気が付くようになったり、いろいろな音を出せるようになってくる時期なので、表情や動作でのコミュニケーションが活発に見られるようになってくる段階です。

そのため両親との愛着を形成したり、感覚機能の基礎を育てたり、いろいろな刺激を受け入れて、周りを探索していくいうことが目標になります。
今日はそんな時期の効果的な関わりをいくつかご紹介していきます!

①おままごと遊び

言葉の発達にはおままごとなどの「〜しているふり」というふりがとても大切になります。
これは専門用語で象徴機能と呼ばれるもので、「〜しているふり」が言葉が育つ土台となります。

例えば、「コップ」という言葉を学ぶときをイメージしてみてください。
まず、お母さんがコップを持つふりをして、水を飲むおままごとをします。
そうすることで子供は頭の中に、お母さんが持っているであろう「コップ」をイメージして「ああ、あの水を飲む時のやつね」と頭にイメージすることができますよね。

この「目の前にないものを頭の中にイメージできる」ことが「言葉」と共通する大切な能力なんです!

頭の中に「コップ」がイメージできたところでお母さんが「コップ、ごくごく」「お水、おいしい」と声をかけることで言葉も学んでいくことができます。

②出てきた声を真似する

この時期の子供は徐々に声を出すようになってきて「あー」とか「あーうー」とか母音の発声がみられます。これに周りの大人が反応して(真似して)あげることが大切です。

例えば、子供が「あーうー」と言ったら大人も「あーうー」とそのまま真似をします。
そうすることで子供はさらに「あーうー」と返します。
これが言葉でのキャッチボールの第一歩となります。
子供は「自分の声に周りが反応して返事をくれた」という経験を積むことができ
音声によってやり取りが育まれ、次第に大人の発声を真似したり、「ダダダ」「バババ」などいろんな音を出していくことにも繋がります。

これが土台となって、子供は、車で遊んでいるときは「ブーブーというな」。犬がいるときは「ワンワンっていうな」と言葉の理解の土台を作ることができます。

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