とにかく伝わることが大切
おはようございます。いわたコトバのそうだん室の岩田です。
本日は「とにかく伝わることが大切」と言うお話です。
言葉がまだ出てきていない子供に対して、出てくる「言葉」ばかりに目を向けると結局あまりうまくいかないことが多いです。
それはなぜでしょう?
それは言葉が、自分の気持ちを相手に伝えるための道具だからです。言葉の表出にばかり目を向けるのは、道具の使い方ばかりを教えるようなものなんです。
例えるなら、料理を知らない子供に一生懸命包丁の握り方を教えるようなものです。
子供が包丁を使いたいと思うには、まずは料理のおいしさや楽しさを知ってもらうことが必要ですよね
それと同じで言葉が出ていない子供にはまずは、コミュニケーションの楽しさや便利さを知ってもらうことが大切です。
なのでぶっちゃけまずは相手に要求が伝われば手段はなんでもいいんです!
「え?言葉が使えなかったら要求を相手に伝えられないじゃん」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
ジェスチャーや表情、アイコンタクト、指差しなどを使うことによって、言葉よりは不便で時間がかかるかもしれませんが自分の要求を相手に伝えることができます。
これらで要求を伝えられることは言葉として機能を充分を持つことになり、コミュニケーションの成功体験を積んでいくことができます。
ジェスチャーや表情、アイコンタクト、指差しは言葉の赤ちゃんみたいなものです!
こういう「言葉の赤ちゃん」でコミュニケーションの楽しさを知ってもらうことができれば、そこから言葉でのコミュニケーションに繋げていくことができます。
例えば、「冷蔵庫」が表現できない子供がいたとします。この子供にはまず、冷蔵庫を指差しやジェスチャーで「開けて」を表現できるように教えていきます。
その後、指差しやジェスチャーで表現できるようになったら、これらと合わせて「冷蔵庫」と言葉を教えていくと、徐々にジェスチャーや身振りではなく言葉で表現するようになってきます。(これは身振りなどに比べて言葉が圧倒的に使いやすく便利だからです)
こういうふうに言葉がまだまだ出てきていない子供は、①指差し、アイコンタクト→②ジェスチャー→③言葉とステップアップしていけるので、はじめから③を狙うわなくても、とにかく伝わることを最優先に考えることが大切です。
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