夏シーズンの山小屋生活も気づけば今年で3年目になる。 怒涛の看護師生活に限界を感じ、人生の息抜きのつもりで応募した山小屋アルバイト。はじめは1年だけのつもりだっ…
先日ばあちゃんが亡くなった。享年94歳の大往生であった。 私にとってばあちゃんと言えば、「猫を熱心に躾けていた」のと「お札を捩じ込んでくる」のが鮮烈な記憶だ。 …
エッセイが好きだ。 創作小説がTPOを弁えたよそ行きの服だとしたら、エッセイは部屋着という感じがして親しみやすい。 もちろんプロの方が書くのだから、計算されて統率…
小学生の頃、読書感想文がめちゃめちゃ苦手でした。 あらすじをどこまで書いちゃっていいのかいつも悩むし、面白さを表す言葉にも詰まってしまう。 小学生の頃と言わずたぶ…
オカベ〜
2024年10月4日 16:41
夏シーズンの山小屋生活も気づけば今年で3年目になる。怒涛の看護師生活に限界を感じ、人生の息抜きのつもりで応募した山小屋アルバイト。はじめは1年だけのつもりだったのになぜだか毎年来てしまう。現代の尺度で小屋生活をみてみたらものすごく不便だと思う。水だって限りがあるし、蛇口からお湯なんて出ない。お風呂に行くのに長靴を履いて傘を差すし、手は乾燥して指はカチコチ。昨日の雨で女部屋は盛大に雨漏り
2024年8月13日 09:50
先日ばあちゃんが亡くなった。享年94歳の大往生であった。私にとってばあちゃんと言えば、「猫を熱心に躾けていた」のと「お札を捩じ込んでくる」のが鮮烈な記憶だ。幼い頃、ばあちゃん家に白猫がいたのだが、これがまあ言うことを聞かない。なぜなら猫だから。犬と違って猫はお手もしなければ待てもしない。流石にばあちゃんもお手は仕込まなかったが、炬燵に乗り上げたり、人間の食べ物にちょっかいを出そ
2024年7月13日 20:27
エッセイが好きだ。創作小説がTPOを弁えたよそ行きの服だとしたら、エッセイは部屋着という感じがして親しみやすい。もちろんプロの方が書くのだから、計算されて統率された文章には違いないのだけど、なんだかその人自身が見える気がして好ましい。先日「ベスト・エッセイ2023」を立ち読みした。「ベスト・エッセイ」は毎年、新聞・雑誌などに発表された多くのエッセイの中から、秀逸な名文を選抜したアンソ
2024年6月27日 22:33
小学生の頃、読書感想文がめちゃめちゃ苦手でした。あらすじをどこまで書いちゃっていいのかいつも悩むし、面白さを表す言葉にも詰まってしまう。小学生の頃と言わずたぶん今も大苦手。本も映画も大好きだけれど、自己完結で楽しんでいたので上手に言語化できなくても不自由はありませんでした。意識が変わったきっかけは、10年ほど前に職場で映画の師匠的な先輩に出会ったこと。師匠には数々の名作映画や監督を教