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スキルモンスターの仕事 Part2

ど忘れした映画のタイトル

俺はもう引退したんだ、静かに暮らしたい。放っておいてくれ
からのマシンガン撃ちまくり主人公が大活躍
・・・な展開の映画、あれ何だっけ?
思い出せないのでChat-GPTに聞いた。

--- それは「グランド・トリノ」ですね。
いや、それじゃない。別の映画を。
--- それは「ジョン・ウィック」ですね。
違う。もう10作品。
---承知しました
「ダイハード」「スペース・カウボーイ」「ラスト・アクション・ヒーロー」・・・。

Chat-GPT

いやいや、全部違う。もうちょっとベタなやつ。
「ランボー」みたいなの。あ、もう「ランボー」でいいか。
どうせマシンガン打ちまくるなら、最初からゴネるなよ、はよ行け。のムーブの主人公。
検索したら100でも200でも出てくるテンプレ設定ですが、あの感じの場に立たされる事が実は私にもあるので気持ちは分かります。
(※特殊工作員ではないし、マシンガンも撃ちませんけど)

プログラマ界の「地獄のコマンド」

ソースコードのタイムスタンプが10年くらい前。仕様書無し。誰が作ったのかも開発言語も分からない。
要件は画面のスクショに「動きません、何とかしてください!」の付箋一枚のみ。
そんなの出来るか!」
の案件ですが、そんな無茶なものを引き受ける人もいなくて一年くらい問題が塩漬けになってるやつ。
嫌じゃない相手だったら、せっかく声をかけてくれた事だし、「ああ・・・お困りでしょうから少しだけなら調査してみます」とか言ってしまう。
一時間くらい探ってみると、やっぱり無理!何がしたいのかもわからない。
なので、歩き回って過去に関与したことのありそうな人を探す。コミュ力の勝負。「○○データを使用していた記憶があります」まで聞き出せたら、その場所をサーチして、集中力MAXで色々試す。でも動かない。

昼休みも取らずに1秒も休まず頑張っても全く動かない。
「これはもう無理!ギブアップ」しようと思ったら、試してない別のアプローチを思いつく(←ここ「ダイ・ハード」の設定)
定時まであと1時間、いけるかな?と息する余裕もないくらいにキーボードを打ちまくってたら、奇跡的に残り時間3分くらいで突然動き始める!(←ここ「ミッション・インポッシプル」設定)
・・・ああ、やっと終わったー。もう疲れて動けない(ゼリー飲料ちゅうちゅう)

終わったらハリウッド映画の展開

「あのバグ、1日で修正できたらしいぞ」とクライアント社内で噂になる、
ギャラリーが何人も来て感謝される。(ハリウッド的グッドエンディング)
偉い人が来て「予算は準備できますので、専属契約を・・・」
答えは決まってる
「もうこの手の仕事は引退したので、ご遠慮させてください。では失礼します」

断る理由

出来るならゴネるなよ、やれ」の冒頭の映画の展開なんですが、
これ、寿命を削るくらいメチャクチャ疲れるんです。長期間戦うのも地獄なので、「スポット契約で当日の現地作業だけ。持ち帰りません」という条件を飲んでもらわないと自分が潰れる(実際、過去何度か倒れたことがある)
限界ギリギリの過集中なんですが、どこでアウトの境界線なのか自分ではわからないのでルールで縛ることにしてます。

私の場合、器用に手加減して調整しながら・・・と思うと何もできないので、超フル稼働しかないんですが、仕事としては厳しいと感じています。
はい、引退したいです。(← 次がありそうなフラグ)

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