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私を神津島に連れてって。「くると盆栽」を楽しく運ぶ、キメラ家具的什器づくりあれこれ。
伊豆七島のひとつ、神津島でアートプロジェクト「HAPPY TURN/神津島」の拠点をつくるプロジェクト。2018年の夏からはじまり、現在も続いています。
直近だと(むしろ島から帰って翌日にこの記事を書いているのですが)、2021年11月にアーティスト/パフォーマーの大西健太郎さんによるワークショップ「くると盆栽づくり」が開催されました。私たち岩沢兄弟もワークショップに合わせて神津島入り。展示スペースのサポートなどを担当しました。
イベントの詳しいレポートは、プロジェクト事務局からの発信を待つとして、今回はワークショップでつくった盆栽を担いで村中に持ち出す「くると盆栽流し」(12月実施予定)に向けての什器づくりの様子をお届けします。
「くると盆栽」を運ぶための什器づくり
今回のワークショップは、島で集めた素材を使ってアーティストと一緒にオリジナルの「くると盆栽」をつくるという内容。
「くると盆栽」って? というと、たとえばこんな感じ。島に流れついた漂着物、木の実や庭木などの自然物までいろいろ混ぜて、大人も子どもも「盆栽」をつくります。ベースに粘土を詰めてあるので結構重たいです。
で、それらの盆栽を運んだり飾ったりするための展示什器も、島にあるものを組み合わせてつくりました。岩沢兄弟的「キメラ家具」方式で。
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まずは廃材探しから。”楽しい運び方”を探して
「自分たちでつくった盆栽を持って、島を回りたい。せっかくだから運び方も楽しいものにしたい!」
事前のオンライン会議では、天秤棒や背負子、お神輿スタイルなど色々なアイデアが出ました。
大事なことは、子どもたちが盆栽と一緒に島を練り歩き、島のいろんな場所に飾ってみること。パレードをするのともちょっと違いますね。いったいどんな形がいいかと、アイデアの広がりを楽しみつつも大西さんと会話をしながら、現地で方向性を探りました。
まずは材料探しから。空き家に残された廃棄物や、島の人たちから貰った使わなくなった道具を眺め、組み合わせながらアイデアを考えます。
小学校の机の天板をお盆にしてみる、サイズは悪くないけど持ち続けるのは大変。
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買い物かごで御神輿や山車づくり
元商店にあった買い物かごを使って御神輿スタイルを試してみます。身近なもの、見慣れたものだからこそ子どもたちにも使ってもらいやすい。でもちょっとした違和感は残るように、短時間で組んだりバラしたりを繰り返します。
盆栽がよく見えるようにカゴの底上げをしているところ。こういう仕掛けも大事。
カゴカートの山車スタイルだとこんな感じ。
組んで、バラして、また組んで。引き出しに島焼酎の熟成樽を組み合わせたそりも出来ました。
盆栽を回転させながら見せた方が良いのではと壊れた事務いすで試行錯誤。あるものでどうにかする。
こんな形になりました、大西健太郎さんも大満足の様子。
今回は滞在中に盆栽づくりのワークショップに参加することも出来て、子どもたちがつくり上げていく様子にも刺激を受けながらの什器製作になりました。
12月に行われる「くると盆栽流し」でどうやって、この什器たちが使われるのかが楽しみです。
いわさわたかし(岩沢兄弟・弟)
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おまけ。こんなワークショップでした↓ 「HAPPY TURN/神津島」の最新情報はInstagramからぜひどうぞ。