今年一年をふりかえる
これはTOWN Advent Calendar 2022の17日目の記事です。
みなさん文章がおもしろくて刺激をうけております。
アドベントカレンダーでは、2つのエントリーに手を上げて、ひとつめは本の森ちゅうおうについて書いたので、次はお仕事の話について書いてみたいと思います。
普段の業務
私はスケジュール管理SaaS「Aipo(アイポ)」のプロダクトマネージャーをしています。
10年ほどエンジニアとしてプロダクトの開発にたずさわり、2020年7月からプロダクトマネージャーとしてプロダクト全般を見ています。
技術的な話
もともと「 技術的な話題かPdMの話題あたりを書きます。」と宣言しており、技術的なことを書こうかと思っていました。
今年やったことの中では、データベースのメンテナンスをおこないパフォーマンスが改善されました、みたいなこともあったのですが、技術的に工夫したよりもデータベースサーバーのスペックアップの恩恵を受けた、という点が大きくそれほど話すこともないなと気がついてしまいました。
それ以外にもキャッシュ機構を取り入れてRead系の処理はキャッシュを見にいくことでデータベースサーバーの負荷を下げたり、通信量の削減によりコストダウンに多少貢献したりなんてこともしています。円安の影響でAWSの費用が上がるのは悩ましいですね。
プロダクトのふりかえり
ということで、技術的な深い話は抜きにしてこの1年で取り組んできたことをいくつかピックアップして振り返ってみたいと思います。
出欠確認機能をリリース
今年のあたまに出欠確認機能をリリースしました。これは複数人で投票して日程を決める機能です。
複数人で会議をするときだけでなく、忘年会や歓迎会の日程を決めるなどのシーンで利用でき、個人的におすすめの機能なのですが、使い方が難しかったり、ネーミングがしっくりきていなかったりと、まだうまく機能のよさをお伝えできていない感じです。来年以降ブラッシュアップしてだれでもかんたんに使えるようにしたいところです。
StripeのCustomer Portalを導入
機能と契約を分離する第1歩としてStripeのCustomer Portalを導入しました。
SaaSプロダクトを開発した当初は、機能と契約が厳密に連動するような姿を目指していました。しかしtoB向けのサービスだと顧客ごとの対応が発生することがあり、機能と契約は疎結合なほうが柔軟に対応できるという考え方にシフトしてきました。このあたりの考え方についてはこちらにまとめています。
この資料はJP_Stripes 5周年記念ナイトセッションで話をしたものになります。
来年完全に機能と契約をわけ、機能開発に集中できる体制を作っていきたいと思います。
PWA対応
厳密にはPWAの文脈ではないかもしれませんが、Badging APIを使ってツールバーに表示されるアイコンに未読件数を出すようにしました。
Badging APIはまだChrome, Edgeくらいしかサポートしていない機能になっています。一部ブラウザのみしかサポートしていない機能を使うことについての是非はありますが、サービスの利用ユーザーのブラウザシェアから見て判断すべきだと考えています。
来年はようやくSafariもPush APIのサポートがされることがアナウンスされています。これが実現するとスマホアプリがなくてもSafariだけで通知が受け取れるようになるため、Webアプリへの開発にリソースを集中できるようになります。PWAの対応は積極的にしていきたいと考えています。
そのほかにもSlack連携の改善や添付ファイルの最大容量を300MB→1GBに増やす対応、複数キーワード検索や検索キーワードのクリアボタンなど細かな使い勝手の改善も重ねています。
プロダクトビジョンの共有
今後のプロダクトの方針についてアウトプットしました。会社には「伝わる明文化」というバリューがあります。プロダクトのビジョンについて明文化したことで、今後どういった方向に進んでいきたいのか、チームメンバーにも共有しやすくなりました。
このビジョンについてはこちらのインタビューでも話をさせていただいています。
今年のアウトプット
ブログ
今年の春から夏にかけ、アジャイル開発に関するブログを書きまくっていた時期がありました。
またAipoの技術的な話もいくつか書いています。このあたりをまとめておくことで、採用のときにお見せしながら話ができるようになりました。
登壇
今年もStripeのユーザーコミュニティ #JP_Stripes のイベントで登壇する機会をいただきました。
またブログのエントリーからBacklogのユーザーコミュニティ #JBUG にお声がけいただき登壇しました。
社内イベント
ランチタイムに「アジャイル開発と働く環境」をテーマにしたトークイベントを定期的に開催しています。
毎回基本テーマは同じなのですが、参加していただく方のバックグラウンド(エンジニア、プロダクトマネージャーなど)によっていろんなひろがり方を見せるため、話す側としても楽しい時間になっています。
リリースやデプロイフローをどうしているかといった技術的な話から、1タスクの大きさや、開発優先順位をどうしているかといったマネジメントの話まではばひろい話題をあつかっています。
まとめ
こうして1年を振り返ってみると、今年は特にアウトプットにこだわった1年でした。この1年で採用チームが強化され、アウトプットの基盤ができたこともその一因かなと感じています。
頼りになるプロダクトチームのメンバーも増えて、来年もアクセル全開でいきたいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。最後に、いっしょに働く仲間を募集しています!