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【カテーテルアブレーション体験談】大丈夫~と思っていたら手術することになった話|入院・手術

はじめに

私は、2024年5月にカテーテルアブレーション手術を受けました。
発作性上室頻拍のためです。

初めての手術だったこともあり、「流れは聞いたけど、手術の前とかあとは何するの?」「手術後の痛みは強いの?」と不安ばかりでした。

これからカテーテルアブレーション手術を受ける方の参考になればと、私の体験を記すことにします。

私が発作性上室頻拍になるまでの道のりは、
【カテーテルアブレーション体験談】大丈夫~と思っていたら手術することになった話|手術までの道のり
に詳しく記していますので、ご覧ください。

また、具体的な治療や対応は、それぞれの症状や受診される医療機関によってことなります。私の記憶をもとに作成しております。
以下の情報はあくまでも参考情報としてお読みいただけけるとありがたいです。

一般的な流れはこちらを参考にすると分かりやすかったです。

入院1日目

入院当日。1日目はシャワーもできるし、食事制限もありません。
家事や育児をせずにただただボーっとするなんて、天国のよう!(笑)
とりあえずのんびり過ごしました。

入院1日目の担当看護師さんが、同じカテーテルアブレーション手術を受けたことがある方でした。
その看護師さんは、10年前くらいに手術を行い、完治されたそうです。
(20代に受けたと言っていたと思います)

初めてカテーテルアブレーション手術を受けた人と出会い、心強く感じました。

入院してからは心電図をつけてすごします。少し邪魔ですが、シャワーの際は外せるので、ストレスにもなりませんでした。
パソコンを持っていったので、仕事をしながら1日目は終了。
20:00~6:30までぐっすり眠りました。

入院2日目(手術当日)

手術当日です。
朝ごはんは食べられないと思っていましたが、食べてOKでした!

手術は14時から。手術着に着替えて、11時から点滴を開始しました。
手術着の中は何もつけません。導尿をしてもらってからはオムツで過ごします。
自分で車イスに移動するのですが、導尿もしており動くのが辛かったです。

手術室に移動すると、やさしい看護師さんに介助してもらいながら、自ら手術台に横になります。
手術室は寒く、毛布をかけてもらいました。手術は終わるころには、汗をかいていたのを覚えています。

手術や治療のために、さまざまなチューブやコードが体に貼られます。
手術を開始するころには毛布がビニールシートのようなものになりました。

カテーテルアブレーションは、局所麻酔と静脈麻酔で行なうため、意識のある状態で手術を行います。
(全身麻酔だと、不整脈を誘発しても発作がわかりにくいからだ、と聞いた気がします。)
意識があるといっても、麻酔の影響で眠たくなりながら感じたことを記しています。

右の首の静脈に1つ、右ふとももの股関節にある静脈に、直径2.3~2.7ミリのカテーテルを4つ進めます。
カテーテルを入れるときは、ぐっと押し込む感じが分かります。

カテーテルから心臓に刺激を与えて、不整脈を誘発します。
不整脈の原因となっている通り道を探し、焼くことで不整脈を起こさないようにさせます。

不整脈を誘発させ発作と同じ状況を作るため、心臓がバクバクなる感じがあります。
回路を焼くときは、心臓がぐわーっと熱くなる感じがして、ガマンできるぐらいの痛みがありました。
手術室にはたくさんのモニターがあり、先生が確認しながら手術が進んでいきました。

カテーテルアブレーション手術は、通常2~3時間と説明を受けていましたが、私の場合5時間かかったそうです。
私の場合、手術が決まってから手術日まで1ヶ月以上ありました。
手術までの間に症状がよくなっており、誘発行ってもなかなか発作が起きなかったそうです。

「よく長い時間がんばりましたね」と、看護師さんに言ってもらいましたが、長い間手術を行ってくれた先生方と、待っていてくれた家族に感謝です。

手術が終了すると、カテーテルを抜き止血します。
今回私は、コラーゲンを使い止血をしたそうです。
コラーゲンで止血を行なうと、糸を使って縫合するタイプより、歩行できるようになるまでの時間が短くなります。
コラーゲンは90日以内に体内に吸収されるそうです。
看護師さんに「当院でも最近始まったんですよ」と教えてもらいました。

夕食も食べてOKだったのですが、通常より2時間手術がオーバーしたため食べられませんでした。
手術が終わって病室に戻っても、足をのばした状態で3~4時間ほど時間安静にしなければなりません。
ベッド上安静が11時までとなりました。


導尿や点滴も明日取れることになり、ベッドの上で過ごすのですが、身体が痛いけど寝返りが打てないのがしんどかったです。
看護師さんが何度か来てくれ、カテーテルを入れた部分か出血していないかを確認してくれました。

入院3日目(退院)

入院3日目です。病院の方針や症状によって異なると思いますが、私の場合は、手術をした次の日に退院です。

導尿と点滴も外してもらえましたが、ずっと同じ体勢だったので体の痛みがありました。
採血とレントゲンをとりましたが異常なし。
執刀医してくれた先生が病室にきてくれ、検査結果と傷口などを確認。異常もないため退院となりました。

歩くときも患部に痛みはありませんでしたが、カテーテルを入れていた首や股関節を動かすと痛みはありました。
昨日手術したのに、動ける自分に感動しつつ、お昼までには退院しました。

手術したあと

退院したその日からシャワーOKとなりました。
実際、患部は怖くて軽く触る程度しかできませんでした。

じつは、次の日が娘たちの運動会でした。
「退院後1日って、見に行けないよなぁ」と、諦めていましたが、体調もよく見に行くことができました!
3歳になる娘は、もちろん抱っこを要求します。
痛みが全くないわけではありませんが、娘の抱っこもできるぐらいの体調でしたよ。

1週間ほど寝違えたような首の痛みを感じたのを覚えています。
患部を押してもそんなに痛くありませんでした。

首と股関節、点滴をした手首に青あざができ、1ヶ月以上目立っていました。
首の青あざは少し目立ってしまうので、襟が着いた服などを着るようにしていました。

カテーテルを入れた傷口は小さく、1つ5ミリほどです。
1週間後から股関節の傷口にしこり?のようなものができました。
コラーゲンだと思うのですが、3か月経つころにはなくなりました。

個人差はありますが、傷口も5か月ほどでなくなりました。

手術してどうだった?

「心臓を焼く」と聞くと、想像つかず不安になっていましたが、手術時間は長かったものの、術後の回復も早く、受けてよかったと感じています。

いつ起こるか分からない発作が、90~95%の確率で根治または軽快できますしね。

私の場合、誘発を起こしても発作がおきませんでした。
私の母は「娘さんかなり辛抱強い方ですね。」と言われたといっていました。

あとで先生と話したときに、「心臓にこれだけ負荷をかけても発作が起きないということは、発作がたくさん起きていたときはかなりのストレスがかかっていた証拠だ」と言われました。

私は、発作が起きてからパートを辞め、手術を受けました。
なので、手術するころはノーストレス(笑)そのため、誘発しても発作が起きなかったのだろうと思います。

ストレスが体調に影響することを、身をもって知りました。

さいごに

今では、いつ起こるかわからない頻拍にも悩まされることはなくなりました。
術後の痛みも強くなく、すぐ通常の生活をすることができたので、仕事が忙しい方でも受けやすい手術だと思います。

私の体験を通して、これからカテーテルアブレーション手術を受ける方の不安が、少しでも解消すると嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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