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【Solo Performance Tour in 名古屋 1993 LIVE 】Part 1
山口岩男
00:00 | 00:00
※試聴版。オリジナル版(19:10)はマガジンを購入すると視聴可能。
Track 01 空
Track 02 On The Road Again
Track 03 -MC-
Track 04 どうにかなるさ(かまやつひろし Cover)
1993.4.22 名古屋ハートランドスタジオにて収録(カセット音源)
【解説】
今年の夏に、デビュー時から現在まで、愛知県内での山口岩男のコンサートをすべて観てくれている長年のファン・山田稔君が、今年の夏、僕の元へ客席で録っていてくれたカセットテープを送ってくれた。その中から、今回は1993.4.22 名古屋ハートランドスタジオで行われたライブ音源を公開します。
27年経過したテープを、注意深くPro Toolsに取り込んで編集・整音し、AIによるオンライン Masteringを施したものを、全6回に分けた。録音状態は決して良くないが、当時の熱気がリアルに伝わってくる貴重な音源である。当時、客席での録音は禁じられていたが、多くのファンがこのようにウォークマンタイプのカセットレコーダーを持ち込み、隠し録りしていた。しかし、その音源が27年も経って本人の手に渡ることは極めて稀であり、27年もの間、カセットテープを大切に保管してくれていた山田君に改めてお礼を言いたい。もちろん、隠し録りしていた事は時効どころか、今となっては感謝である(笑)。ましてやそのような音源が、このようにオンラインで聴いていただける事は、当時は想像することすら出来なかった。これは「奇跡」と言っても良いかもしれない。
提供して頂いたカセットテープを、僕のスタジオのカセットデッキ・TASCAM CD-A580
で再生したところ、元のカセットの録音スピードがかなり遅かったようで、半音近く高く再生されたため、TASCAM CD-A580に搭載されたピッチコントロール機能を使い正しいピッチに修正した後に、UNIVERSAL AUDIO APOLLO 8 QUADを経由してPro Toolsに取り込み、客席のくしゃみなどのノイズや無音部分などをカットし、MCなどは極力そのまま残した。すべての曲とMCを切り分けてそれぞれに最適なイコライザー、コンプレッサー、リバーブ処理を行い、全体のレベルを注意深く揃えた。作業開始から終了まで約2週間を要した。
Solo Performanceと題されたギターとピアノの弾き語りによるソロツアーはその後何度か行われることになるが、この1993年のTourが最初である。今にしてみれば自分でも意外だが、このツアーまでには、1989年のデビュー以来、ごく小さなイベントを除いては常にバンドか、最低でも三人程度のアコースティック編成で動いており、全くのソロでのフル・ライブは行ったことがなかったのである。
MCでも言っているが、この一人きりのツアーの内情は、バブル崩壊とともに、レコード会社及び事務所の経済状況が厳しくなったためであった。とはいえ、当時はまだコロムビア・レコードの所属アーティストであり、ソロツアーとはいえ、マネージャー、ローディ、専属のPAエンジニアと合計4人による新幹線移動であり、4〜5本の楽器は楽器車が走るという、総勢5名の非常に贅沢なソロ・ツアーであった。こちらの移動、宿泊、楽器車移動などの経費を考えると、この日立ち見まで出たハートランドであるが(MCでなんとも、「立っている人、ごめんね」と言っている)、採算的には赤字だっただろう。
このツアーは、東京が渋谷エッグマン、仙台・ビーブベースメントシアター、名古屋・ハートランド、大阪・バナナホール、福岡・ビブレの5カ所だったように記憶している、福岡は、FM福岡の公開録音だったはずだ。NOTEでカバーに使っている写真は、当時のファン向けの機関紙「リバーサイドタイムス」の表紙からだが、このツアーの渋谷エッグマンで撮影されたものだ。持っているギターは、ミュージックマンのシルエットというギターで、当時ローリング・ストーンズのキース・リチャーズが使い始め、話題になったギターだ。あんまり格好良いとは思えなかったが、その頃コロムビア・レコード所属のバンド「レプリカ」の新宿パワーステーションにゲストで出演する機会があり、その時、もう一人のゲスト・ギタリストとして参加していた田中一郎さん(ARB、甲斐バンド)もこのギターを使っていて、「これ、良いよ」とおっしゃっていたので、慌てて買った(苦笑)ものである。今回の音源で、エレキっぽい音がしているのは、このギター&Roland JC-120によるサウンドである。
楽器車が走り、ローディーもついていたので、ソロツアーとはいえ、贅沢にたくさんの楽器を使っていて、覚えている限りで書き出してみると、
1、MUSIC MAN「Silhouette」(エレキ)
2、Takamine PT-406(アコースティック)
3、Takamine PT(型番不明、PT-406と同じシェイプで、トップがシダーのモデル)
4、西野春平 エレガット
5、カマカ・パイナップルウクレレ
Amp:Roland JC-120
Keyboard:Roland RD
アンプとキーボードは会場にあるものを使用したが、仙台の会場では外部からレンタルしていたはずだ。
録音状態は良くないとはいえ、自分で言うのもなんだが歌も演奏も非常に良い。今の自分がびっくりするほど良い(笑)。客席の反応も実に可愛らしく、聴いていて何度も笑ってしまった。何しろ僕が29歳だから、会場の平均年齢は20代半ばくらいなのだ。平成初期の時代の空気をこの音源から感じ取っていただければ幸いである。この日会場に来てくださった方がいるならば、あなたの声もきっとどこかに入っているかもしれない。
令和2年 11月20日 山口岩男記
Track 02 On The Road Again
Track 03 -MC-
Track 04 どうにかなるさ(かまやつひろし Cover)
1993.4.22 名古屋ハートランドスタジオにて収録(カセット音源)
【解説】
今年の夏に、デビュー時から現在まで、愛知県内での山口岩男のコンサートをすべて観てくれている長年のファン・山田稔君が、今年の夏、僕の元へ客席で録っていてくれたカセットテープを送ってくれた。その中から、今回は1993.4.22 名古屋ハートランドスタジオで行われたライブ音源を公開します。
27年経過したテープを、注意深くPro Toolsに取り込んで編集・整音し、AIによるオンライン Masteringを施したものを、全6回に分けた。録音状態は決して良くないが、当時の熱気がリアルに伝わってくる貴重な音源である。当時、客席での録音は禁じられていたが、多くのファンがこのようにウォークマンタイプのカセットレコーダーを持ち込み、隠し録りしていた。しかし、その音源が27年も経って本人の手に渡ることは極めて稀であり、27年もの間、カセットテープを大切に保管してくれていた山田君に改めてお礼を言いたい。もちろん、隠し録りしていた事は時効どころか、今となっては感謝である(笑)。ましてやそのような音源が、このようにオンラインで聴いていただける事は、当時は想像することすら出来なかった。これは「奇跡」と言っても良いかもしれない。
提供して頂いたカセットテープを、僕のスタジオのカセットデッキ・TASCAM CD-A580
で再生したところ、元のカセットの録音スピードがかなり遅かったようで、半音近く高く再生されたため、TASCAM CD-A580に搭載されたピッチコントロール機能を使い正しいピッチに修正した後に、UNIVERSAL AUDIO APOLLO 8 QUADを経由してPro Toolsに取り込み、客席のくしゃみなどのノイズや無音部分などをカットし、MCなどは極力そのまま残した。すべての曲とMCを切り分けてそれぞれに最適なイコライザー、コンプレッサー、リバーブ処理を行い、全体のレベルを注意深く揃えた。作業開始から終了まで約2週間を要した。
Solo Performanceと題されたギターとピアノの弾き語りによるソロツアーはその後何度か行われることになるが、この1993年のTourが最初である。今にしてみれば自分でも意外だが、このツアーまでには、1989年のデビュー以来、ごく小さなイベントを除いては常にバンドか、最低でも三人程度のアコースティック編成で動いており、全くのソロでのフル・ライブは行ったことがなかったのである。
MCでも言っているが、この一人きりのツアーの内情は、バブル崩壊とともに、レコード会社及び事務所の経済状況が厳しくなったためであった。とはいえ、当時はまだコロムビア・レコードの所属アーティストであり、ソロツアーとはいえ、マネージャー、ローディ、専属のPAエンジニアと合計4人による新幹線移動であり、4〜5本の楽器は楽器車が走るという、総勢5名の非常に贅沢なソロ・ツアーであった。こちらの移動、宿泊、楽器車移動などの経費を考えると、この日立ち見まで出たハートランドであるが(MCでなんとも、「立っている人、ごめんね」と言っている)、採算的には赤字だっただろう。
このツアーは、東京が渋谷エッグマン、仙台・ビーブベースメントシアター、名古屋・ハートランド、大阪・バナナホール、福岡・ビブレの5カ所だったように記憶している、福岡は、FM福岡の公開録音だったはずだ。NOTEでカバーに使っている写真は、当時のファン向けの機関紙「リバーサイドタイムス」の表紙からだが、このツアーの渋谷エッグマンで撮影されたものだ。持っているギターは、ミュージックマンのシルエットというギターで、当時ローリング・ストーンズのキース・リチャーズが使い始め、話題になったギターだ。あんまり格好良いとは思えなかったが、その頃コロムビア・レコード所属のバンド「レプリカ」の新宿パワーステーションにゲストで出演する機会があり、その時、もう一人のゲスト・ギタリストとして参加していた田中一郎さん(ARB、甲斐バンド)もこのギターを使っていて、「これ、良いよ」とおっしゃっていたので、慌てて買った(苦笑)ものである。今回の音源で、エレキっぽい音がしているのは、このギター&Roland JC-120によるサウンドである。
楽器車が走り、ローディーもついていたので、ソロツアーとはいえ、贅沢にたくさんの楽器を使っていて、覚えている限りで書き出してみると、
1、MUSIC MAN「Silhouette」(エレキ)
2、Takamine PT-406(アコースティック)
3、Takamine PT(型番不明、PT-406と同じシェイプで、トップがシダーのモデル)
4、西野春平 エレガット
5、カマカ・パイナップルウクレレ
Amp:Roland JC-120
Keyboard:Roland RD
アンプとキーボードは会場にあるものを使用したが、仙台の会場では外部からレンタルしていたはずだ。
録音状態は良くないとはいえ、自分で言うのもなんだが歌も演奏も非常に良い。今の自分がびっくりするほど良い(笑)。客席の反応も実に可愛らしく、聴いていて何度も笑ってしまった。何しろ僕が29歳だから、会場の平均年齢は20代半ばくらいなのだ。平成初期の時代の空気をこの音源から感じ取っていただければ幸いである。この日会場に来てくださった方がいるならば、あなたの声もきっとどこかに入っているかもしれない。
令和2年 11月20日 山口岩男記
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