Iwao Kobayashi

情報アーキテクト、デザイナー、プロデューサー、IT系企業経営。 仕事からは少し離れて日…

Iwao Kobayashi

情報アーキテクト、デザイナー、プロデューサー、IT系企業経営。 仕事からは少し離れて日々のできごと、考えたことなどを少しずつ発信したいと思います。

最近の記事

Leatherwood Bespokeという松ヤニ

日本では梅雨が開けて夏本番。チェロにとっては裏板のニカワが緩む季節。 4月から中学生になった娘が学校でオケ部に入部をし、そして、めでたくチェロパートの一員となった。娘には幼少のころよりピアノを習わせているが、ぼくや息子がチェロを弾く姿を見て興味を抱いたのだろう、自らチェロを希望したのだった。 そんな娘が夏休みに入って、学校からあてがわれた楽器を持ち帰ってきた。しかし、話では聞いていたが、なかなか酷い状態で、あちこちニカワが緩んでいるのは当然として、だいぶ指板が下がっていて

    • バッハ無伴奏チェロ組曲の話

      「バッハの無伴奏チェロ組曲」それは、チェリストにとってのバイブル。 決して、大げさな表現ではないと思う。そして、だからこそ、これについてぼくなんぞがなにか評論しようということは恐れ多いのでやらない。ここでは、ぼく個人のバッハ無伴奏チェロ組曲遍歴について簡単に紹介するに留めるつもりだ。 幼少期からスズキメソッドでチェロを学んできたが、齢40過ぎともなれば、時代も移ろい、かつて慣れ親しんだその教本も、その収録曲がだいぶ様変わりしている。一番驚いたことは、いまの教本にはバッハ無

      • チェロ弓を新調した話

        新型コロナ対策で3度目の緊急事態宣言が発出されたが、この引きこもり生活も丸1年を迎えようとしている。 ぼくは以前からオフィスには出社せずテレワークが主体で、客先での打ち合わせのために外出するというワークスタイルであったが、今では打ち合わのほとんどがオンラインに変わり、仕事で外出することは基本的にはなくなった。おかげで、自宅がある横浜から東京の客先への移動、そして地方や海外への出張など、その移動時間が省略された分、仕事の効率が良くなり、ひとつひとつの仕事に対して丁寧に向き合え

        • 登山の話

          ぼくはどちらかと言えば多趣味な方で、登山もその一つだ。 役員をやってる会社には社内外のメンバー10名程からなる登山部があって、そんなに活発ではないが、年に二回程度、都合の良いメンバーが集まって登山に出かけている。春は日帰り登山で軽くならして、秋は北アルプスや南アルプスで山小屋泊の縦走。体力に自信のあるメンバーばかりではないので、ゆとりをもった行程が基本で無理はしない。沢山歩いた後の山小屋でのビールを目当てに。そして、最終日は早々に下山してきて、温泉につかり、やはり、一杯やる

        Leatherwood Bespokeという松ヤニ

          カザルスの家に行った話

          かの有名な「パウ・カザルス」。20世紀もっとも偉大なチェリスト。 現代のチェリストにとってもっとも重要なレパートリーであるバッハ作曲の無伴奏チェロ組曲だが、とくに1番のプレリュードはテレビCMやら映画やドラマのBGMでもしょっちゅう使われるので、誰もが一度ならず、なんども聞いたことがあるだろう。この無伴奏チェロ組曲が評価されるきっかけはカザルスによってもたらされた。青年カザルスはバルセロナの楽器店で埃を被っていた(ほんとに埃を被っていたかは知らないが、、)その楽譜を手に取り

          カザルスの家に行った話

          朝の散歩

          一日のはじまりは犬の散歩からはじまる。 毎朝と書くと身内から文句を言われそうなので、正確には出張等の用事がない日は「ほぼ毎朝」エルモ(我が家の犬=オーストラリアン・ラブラドゥードル)を連れて散歩にでている。 我が家は横浜市の郊外の住宅地にある。横浜と聞いて海をイメージする人も多いかもしれないが、「海」には住んでいない。 横浜は160年ほど前に江戸幕府によって開港されてから発展した。その前は横浜村という漁村であった。本牧のあたりだったと記憶している。現代、地元の人間が「横

          モフモフと毛玉の話

          仕事と毛玉は溜めない方が良い。 エルモ(=我が家の犬)は、オーストラリアン・ラブラドゥードルという犬種でいわゆるモフモフ犬である。そのモフモフに顔を埋めて横になるのは至福の一時だ。しかし、モフモフを愛するということは、毛玉との戦いも覚悟しないとならない。モフモフ愛には代償が伴うのだ。 ウチの場合、月一で近所のペットスパに連れて行って、シャンプーカットのフルコースか、または、シャンプープラス部分ケアを頼んでいる。ちなみに、ウチで言うフルコースには爪切りや歯磨きなども含まれる

          モフモフと毛玉の話

          固定電話機のお役御免

          コロナ禍のおかげでテレワークの時間が圧倒的に増えている。前にも書いたのだが、仕事での外出は月に1度あるかないかだ。役員を務めている会社のオフィスへはもう1年近く行っていない。その代わり、Zoom会議はめっちゃ増えており、会議だけでなく、コンペのプレゼンまでもがZoomで実施されるケースが増えている。 そうした状況下で困るのが、犬と固定電話なのだ。 まず、うちのエルモ(飼い犬:オーストラリアンラブラドゥードル)は家の呼び鈴、いわゆる「ピンポン」が鳴ると吠える。 ぼくが書斎

          固定電話機のお役御免

          新型MacBook Airを買った話

          年末から大掃除の延長で書斎のデスクまわりの整理をちょこちょこと進めている。 きっかけは、5年以上使ってきたiMacの動作があまりにもモッサリしてきて、我慢ならなくなり、引退させることを決めたことであった。 AppleはそれまでのIntel製のCPUから独自開発したARMベースのCPUへの移行戦略をとっている。その第一弾の製品ラインナップが昨年秋に発売されたわけだが、そこにiMacは無かった。このタイミングで、Intel  版のiMacを買うという選択肢は無いので、ひとまず

          新型MacBook Airを買った話

          高校1年生の息子、カナダへ旅立つ

          息子が留学したいと言い出したのは、おそらくは、ニュージーランドに留学している親しい友人の影響があるのだろう。その彼は、高校にあがるところで旅立って行ったのだが、現代はLINEやらオンラインゲームやらで、地球の裏側だろうが、気軽に話したり遊んだりできる。その彼からニュージーランドでの生活やさまざまな体験を聞かされるうちに、自分も留学してみたくなったのだと思う。 じつは、息子は中学2年生の時に学校の短期留学のプログラムでカナダにホームステイしている。そのときは、良い経験になるか

          高校1年生の息子、カナダへ旅立つ

          ぼくのアウディ歴

          どこの家庭も年末恒例だと思うが、例に漏れずうちでも家の大掃除をやっている。窓拭き、網戸を洗って、床に雑巾をかけて、あとは自分の書斎を残すのみ、、というところまで来た。今年は息子が文句を言いながらも手伝ってくれたので少しは負担が軽くなった気がする。 もう一つ年末の区切りとして、この年末で3年リースが満期を迎える愛車アウディのQ2をディーラーに引き渡してきた。 アウディとの付き合いも、3年毎に乗り換えて3台目だったので、気が付けば9年ということになる。担当の営業マンは今年で店

          ぼくのアウディ歴

          息子と二人ヨコハマ・トリエンナーレ2020へ

          春から夏にかけてはコロナ禍もあいまって、個人的な引きこもり傾向がさらに強化されたこともあり、そうこうしてる間に仕事も忙しくなって来て。しかし、気にはなっていたのだ。 また、普段から、横浜美術館はじめ、公益財団法人横浜市芸術文化振興財団には仕事でもいろいろと付き合いがあることもあり、会期終了間際ということで、オフィスには招待券まで送っていただいて。(招待券は社員のみなさまに譲ったけれど)さらに、最近は文化庁の仕事なんかも始まって、文化芸術クラスターの方々に囲まれて仕事する場面

          息子と二人ヨコハマ・トリエンナーレ2020へ

          My French Cello

          ぼくが親父に勧められてチェロを習い始めたのが幼稚園の頃。週に一度、毎週教室に通った。加えて毎日30分、両親にみてもらい家でも練習をした。中学校に入ってからは部活を始めたし、それ以降もなんだかんだで日々は忙しく、家での練習はサボり気味。それでも、結婚するまでの20年間レッスンには通い続けた。 結婚してからはマンション暮らしがはじまって、自宅で思い切り練習できなくなったこと、また、教室までが遠くなったこともあり、弾かなくなった。それから、息子が生まれて、6歳になって、親父がぼく

          My French Cello

          ポルトガルのお土産

          11月の後半、バルセロナでの仕事のついでにポルトガルを旅行してきた。 ここのところ、ヨーロッパ出張する際は少し足を伸ばしてどこかに寄り道をすることにしている。ヨーロッパ出張するようになったとはいったが、年に数回程度で、しかもここ4、5年くらいのことなので、いい大人になって、世界周遊への憧れを胸にプチ周遊をして楽しんでいるといったところだろうか。 現地では知人と合流して行動をともにしたり、食事を一緒にしたりもあるけれど、基本的には一人旅。あまり事前には計画せず、その日その場

          ポルトガルのお土産

          Magnacore LARSEN

          こんどの演奏会に向けて、チェロの弦を交換した。これまで、A線、D線をLARSEN、G線、C線をSpirocoreという定番の組み合わせで弾いていたのだが、少し冒険がしたくなって、全ての弦をLARSENのMagnacoreに張り替えてみた。 しかし、なんとも、これまでの気に入っていたぼくの楽器の音色とは全く変わってしまった。気持ちよく鳴らない。とくにG線は金属音が気になって仕方がない。結局、G線とC線はストックしていたSpirocoreに戻してしまった。正直、A線、D線も不安

          Magnacore LARSEN

          X-Pro2 FUJIFILM

          少し前になるが、X-Pro2 FUJIFILMを買った。FUJIFIMのカメラはX-E2から数えて2台目。ミラーレスとしてはNikon 1からなので3台目となる。Nikon 1の前はNikon D80を使っていた。その前はNikonのFM2ということになるが、これは、ずいぶん長く愛用していた。 二十歳くらいの頃だったか、「写真を勉強するのに良い」とフォトグラファーを目指して学んでいた知人から勧められるがままに手にしたのがFM2だった。フィルムを巻き上げてシャッターを切る感触

          X-Pro2 FUJIFILM