①310文字の「声」
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お二人の声は漫才の要になっている
盛山さんの一度聞いたら忘れられない声は
漫才の切れ味や話の面白味が増すくらい
唯一無二なものだ
驚きや喜びを伝える時のハイトーンも
荒々しいドスの効いたツッコミも
その時の感情と一緒に発せられるから
聞き手の感情も大きく揺さぶられる
リリーさんの落ち着いた低音も
聞き手の心にじんわりと染み渡るくらい
心地良いものだ
多くは語らない人だからこそ
発する言葉には重みや軽さといった
調子が印象付いてしまう
けれど
その柔和なトーンは波を立てず
心の隙間に緩やかに刺さる
予想できないトリッキーなボケも
その声色が衝撃性をより際立たせている
高低差も真逆な声質は
漫才に奥行きと劇的な相乗効果を
生み出していると言っても過言ではない