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学生の声を聞いてみた 学生対談その3
学生インタビュー第3回目は、ビジネス専攻2年の黒川雄星さんとビジネス専攻1年の中島聡一朗さんです!二人とも、今年からこのプロジェクトに参加し始めました。ねぶたプロジェクト一年目の彼らは一体何を語るのか。是非最後までご覧ください!
取材・記事/岩松 千紘 撮影/中村 丹音
◇◇◇
ーーまず二人は道外出身ということで地元と北海道の違いは何かある?
黒川:やっぱり気温だよね。なんでこんな寒いねん、みたいな(笑)
中島:北海道の夏は二週間しかない(笑) もう朝起きたら寒いもん。
黒川:あとは、北海道デカいなーって(笑) 香川県44個分だからね(笑)
中島:香川県小さい(笑)
黒川:この前、車で稚内まで行ってきたけど、香川県一周するよりも岩見沢から稚内までの片道の方が長いからね(笑)
中島:えーすごい(笑) あと道がまっすぐすぎて!家と家の間が広すぎる(笑)
ーーそんな遠いところからなんで岩見沢に来ようと思ったの?
黒川:僕はファイターズが好きで、ちょっとでもスポーツ(ファイターズ)×ビジネスが学べる学校を探していて見つかったって感じかな。
中島:俺は、元々医学系に興味があったんだけど、途中から考え方が変わった。怪我や病気を治す医療の在り方、”マイナスから0にする”よりも”0の状態からプラスにとか、プラスをさらに大きくしていく”ことをやっていきたいなって思うようになってきて。マイナスを0に戻してもらえる場所があるからこそ普段の生活が送れているのでどちらが良いということはそもそもないんだけどね。そして、母校の野球部が強かった。夏の高校野球は地方大会から甲子園まで全校で応援するんだよね。ブラスバンドに所属していたから、全校応援のパワーをひしひしと感じる瞬間が多かった。それで音楽(芸術)とスポーツの関係に興味が湧いてきたんだよね。それで北から大学を探していったときに、ここしかないって思った。
黒川:なかなかスポーツ×芸術×ビジネスが学べる大学ってないんだよね。あとは、僕はプレイヤーじゃなく球団に関わろうと思ったら、ビジネス面や経営面でやっていきたいと思った。とにかくファイターズのすごい経営戦略を勉強したかった(笑)
中島:芸術スポーツビジネスっていうのは周りを巻き込んで、どうお金にしていくのかっていうのが目的だと思うんだけど、そういうことを学びたくて。自分は、もちろん橋渡し的な存在に興味はあるけど、実際に自分で色々やってみたい気持ちがある。
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ーー今、ビジネス専攻ではどんな勉強をしているの?
黒川:今は、スポーツ経済学研究室でケーススタディっていうのを勉強してる。最近は、コロナ渦によるファンサービスの影響力についての8000字の論文を書いた(笑)
中島:8000字⁉
黒川:ファンにアンケートを取ったり、色んな人にデータを取って書いた。意外と8000字ってすぐだよ(笑)
中島:俺はまだ一年生だから、抽象的なんだけど、経営学とか統計学とかやってる。仕事にするなら何をすべきなのか、とか。そういうのが面白いなって思う。
ーー具体的にどんなことに興味がある?
黒川:僕はやっぱりベースボールマネジメントに一番興味がある(笑) ファイターズかな(笑)
(いつからそんなにファイターズを好きになったの?)
黒川:テレビでたまたまファイターズを見て、他にはない魅力を感じたんだよね。
中島:野球は元々好きだったの?
黒川:普通かな。野球もサッカーも好きだった。でも、テレビでファイターズを見たときに、なんかビビッときたんだよね(笑)
中島:恋に落ちたみたいな感じじゃん(笑) 俺が一番興味あることは、実践的なこと。今、学校でやっていることは教養が多くて、ふわっとした綿菓子のような感触で手応えをあまり感じない。だから、今やってるねぶたプロジェクトは自分たちの手でぐっと掴んでいるような感じがして魅力的なんだよね。
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ーー高校やこれまでに何か活動してきたの?
黒川:中学では生徒会をした。学園祭とは別に、特技を披露する場をつくろうっていうイベントを企画した。僕はその時に、企画もしたけど実際に落語もやった。
(落語はいつから始めたの?)
黒川:落語は幼稚園から。
中島:すごい(笑) だから喋りが上手いわけだ(笑)
黒川:いやすごくないよ(笑) その生徒会では、地域のフェスティバルのお手伝いをしたり。高校ではさらに発展して、ボランティア(献血活動、清掃、募金活動)もいっぱい行った。落語で色んな地域に行ったりもしたな。
(落語は個人でやってたの?)
黒川:一応部活としてあったんだけど、実質一人みたいなものだった(笑) でも顧問が実際に落語してる人で。
中島:え!顧問が⁉なかなかいないよね?
黒川:いない。毎週引っ張りだこになるくらいの落語家で。その人に連れられて色んな所に行かせてもらった。
中島:俺は中学から写真撮るようになって。最初は飛行機とか撮るのが好きで、途中から風景とか自然を撮るようになった。高校から、写真部とブラスバンドに入って。さっきも言ったように、全校応援の時には写真撮ったり楽器吹いたり夢中になってた(笑) 写真コンテストに出したこともあって、何回か入賞できたよ!あとは、入部当初4人だった写真部が引退時には30~40人に増えてくれたことかな(笑)部長としては非常に誇らしい!かと言っても俺の力でなく同級生の女の子が入ってくれたことがきっかけに他の友達や後輩たちが入ってくれたおかげなんだけどね(笑)
黒川:すごいね。僕は三年間一人だったよ(笑)
中島:(笑) あとは草野球をしたりフットサルをしたり。そんな感じで、音楽、芸術、スポーツに関わってきた高校三年間だったな。
ーー二人は今年からこのプロジェクトに参加だけど、関わろうと思ったきっかけは?
中島:学生団体ヒトツナギiwamizawaに入って、ねぶたプロジェクトがあることを知った。そこで、(ねぶたプロジェクト代表の)悠平さんに「このプロジェクトって何ですか?」って聞いた。そしたら来年の祭開催に向けて色々やってることを教えてもらって。「面白そうですね!」って言ったら、「入ってみる?」って言ってくれて。だから、きっかけは教えてもらって知ったから、かな。
(その”面白そう”っていうのはどういうところに感じたの?)
中島:俺は実物を見たことはないけど、ねぶたって誰もが聞いたことがある祭。そんなすごい祭に関われることが面白いなって。あとは地元にも祭はあって、自分自身祭が好き。
(ちなみに地元のお祭りはどんな祭?)
中島:闘鶏神社が発祥の田辺祭っていうのがあるんだけど、450年近くある伝統的なお祭りで。小学生の時は、夏休み始まると同時に田辺祭があったからすごいワクワクしてた。廃れることがない地元のお祭りなんだよね。
黒川:そういう特別感大事だよね。僕のところは、地元の祭ではないけど、瀬戸内芸術祭がある。国内外問わずに、たくさん人が来る。
中島:すごいな。田辺祭はジモティーすぎて(笑) とりあえず、岩見沢でねぶた祭っていう”祭”に関われることに魅力を感じた。和歌山だったらねぶたをやろうと思わなかったと思うし。そういう縁を大事にしたいと思ったんだよね。
黒川:僕もどうしてこのねぶたプロジェクトに関わったかというと、悠平さんに誘われたから(笑) 僕自身としては、なにかやってみたいっていう気持ちが強かったからなんだよね。このメンバーで一緒にやりたい、そういう思いがあったからだと思う。あとは、悠平さんや星優が熱くねぶたについて語っているのを見て、そこまで人を魅了するねぶたのことを知りたいと思ったからかな。自分は本場の青森のねぶたを見たことがないし、知らないから。
中島:分かります、それ(笑) でも本当にそう思います。
黒川:制作に関しては、岩教の美術学生の良いところを引き出せるし。
中島:俺は、美術の学生の技術を吸収したいっていうのもある。楽しそうって思う。何でもやるのが好きだから。
黒川:そうなんだ。僕は、美術専攻が制作するのをビジネス専攻としてマネジメントしたい気持ちが大きいかも。昨年は、美術専攻だけでやっていたから。
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ーー昨年、今年の活動含めてこれまでのねぶたプロジェクトについてどう思っている?
黒川:やっぱり今年は規模が大きくなったよね。ここまでの先輩たちの拡散力がすごいなって。あとは、昨年のシャケねぶたは駅舎で見た。正直もっと簡易的なものを予想していたけど、クオリティーが高くて、市民含めてみんなを巻き込んでこんなにすごいものができるんだって驚いた。
中島:美術の技術に関しては本当にすごい人ばっかりで、そんなプロジェクトのメンバーと一緒にできることが良いなと思う。美術の学生ではないからといって一歩引くのではなく、もっと自らの活動の積極性を高めていきたいなと思う。
ーーコロナ禍で、今のプロジェクトがすべきことは?
中島:今は全然外に人がおらんけど、来年の祭開催にはこんなに人が!!って思うような祭にするために、もっとこのプロジェクトのことをアピールしていくべきなのかな。
黒川:このまま感染が怖いから、外に出ないようにするっていうのでは経済は回らないし、生活していけない。だから、このねぶたプロジェクトが家から出てみようって思うきっかけになれば良いなと思う。そのためには、しっかり感染対策をしなくてはならないと思うけど。やっぱり安心して家から出られる日常に戻ってほしいっていうのが一番の本音だな。
中島:そうだね。だからこそ、ちょっとずつ今できるところからやらなくてはいけないなと思う。
ーー来年の祭に期待することは?
中島:大事なのは、再来年なのかな。どんだけリピーターが来るか、地元に根付くかっていうところだと思う。
黒川:子どもたちがワクワクするような祭になればいいな。
中島:だから、今年やった小学校の出前授業、下絵コンクールとかはすごく効果があると思う。行きたくなるようなきっかけ作りになったかな、と。
黒川:そうだね。
中島:来年開催されるねぶた祭は、ずっと続いてきたものではない。しかも、学生が発端になった祭。正直、人が来てくれるか不安はある。だけど、開催時期がオリンピックと被っているっていうこともあって、そこをうまく活かして人をたくさん集めたい。オリンピックがライバルだと思って、知名度が上がればいいな(笑)
黒川:オリンピックがライバルか(笑) 意識高いなー!(笑)
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ーービジネスの視点から見て、今後のねぶたプロジェクトにおいて大切だと思うことは?
黒川:お金の使い方だね。続けていくためにはお金は大事だと思うから。
中島:そうだね。それは本当に大事だと思う。あとはいかにねぶたプロジェクトの名前の知名度を上げていくか。
黒川:うんうん。あと、今後のコンセプトや理念をしっかり明確にするのもねぶたプロジェクトが継続していく上で大切だと思う。そういうのをしっかりさせないと、自己満足で終わるイベントになってしまう。作りたいから作りました、では人は来てくれないと思うから。
ーー最後にひとことお願いします!
黒川:地元の讃岐うどんを参考に、良い出汁(山車)をつくれるように頑張りましょう。
中島:お~(笑) うまい!(笑) 僕は、オリンピックに勝ちたい!!
黒川:(笑)
ーー二人とも長時間の対談、ありがとうございました!インタビューをして、深いところまで色々聞きだすことができて楽しかったです!
ビジネス専攻だからこその視点、また、黒ちゃんとそういちろうだからこその考えがあり、今後のねぶたプロジェクトにとって、必要不可欠な存在になりそうです。みなさんにとっても、岩教生にはこんな学生がいるんだ、と知ることができたのではないかと思います!
このプロジェクトは本当に色んな学生の思いが詰まってできています。今後とも私たちの応援よろしくお願いします!
次回は誰の対談になるのか、、、お楽しみに!(岩松)
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プロフィール
左 ◆中島 聡一朗(なかしま そういちろう)
専攻:芸術・スポーツビジネス専攻1年
出身:和歌山県
趣味:カメラ、スポーツ、旅行
右 ◆黒川 雄星(くろかわ ゆうせい)
専攻:芸術・スポーツビジネス
専攻:スポーツ経済学研究室2年
趣味:野球観戦、釣り、旅行