高知ひろめ市場 誕生秘話 10
高知ひろめ市場 誕生秘話-10
突然襲った集中豪雨!高知市には大きな被害をもたらしていきました。ただ高知の人たちは元気です。「天災だから」と過ぎたことをくよくよしないのが高知の文化。そして災害の話題も少し落ち着いた頃の10月に、いよいよ高知ひろめ市場の開店が迫ってきたのです。
「ひろめ市場」の屋号は高知県下に募集して決めた屋号でした。(高知県越知町の方)
開店日は19月17日に決定!最終準備に出店者・関係者は昼夜突貫で働いていました。私は「遂に出来る!夢見たいな話が現実になった!」感動・感激に酔っていたのです。
ところがまたまたトラブル発生!「竣工検査がクリア出来ない?」との工事監督からの言葉!問題は消防検査らしい。そこで私はまた奥の手を使ったのです。今度は高知県知事・橋本大二郎氏にひろめ市場の開業式典に参加して頂き、行政の支援をまったく受けず、自らが地域活性化の施設を立ち上げた事を大きく賛美していただく。そしてそのコメントは大きくマスコミに流してもらう計画を立て、開業式典の案内(出席者)を事前に各関係部署に流しておいたんです。もちろん竣工検査を行なう高知県庁建築課にも・・・
建築課の面々も慌てたに違いありません。開店3日前には調査員が先入りし、不備等箇所を検査前に事前に私たちに知らせていただき、事無く検査はクリアしたのです。
後は開店日を待つばかり!
構想からわずか10ヵ月。待ちに待った「ひろめ市場」の開店が7日後になり、市場内は各テナントが開店準備でてんてこ舞い!
「いよいよオープンですね、おめでとうございます」と建築関係者・近隣の商店街、そしてマスコミ各社がどんな市場が誕生するのか、興味しんしんの挨拶を連日いただき、関心の大きさを私は感じました。
実はオープンを目の前にして私は大きな不安を持っていたのです。それは今回の市場計画に、各店から使い捨てゴミを出さない方法として、飲食テナントは共同食器を使用してエコ計画をひろめ市場の売りの一つに発表していたのです。計画段階では上手く行く!でも実際はどうなのか?そこでオープン3日前に市場の飲食店に実際にお客さんをに飲食してもらい、各店に食器が上手く循環するかを行なってみる。
・・・・・問題がいっぱい
しかも一定のお客さんを招待しての運営実験で食器が上手く回らない。しかも食器センター(食器洗い場)がパニックになって全然動いていない。
「どうすればいいのだ?!」
唯一の解決策が、多くのスタッフを導入して人力作戦しか無かったのです。そこでオープン前日まで人集めを行ない、要所計画していた人数の3.5倍23名の食器センタースタッフで開店を迎えることにしたのです。(食器センター事業収支は大幅に狂ってしまったのです)
1998/10/17 ひろめ市場新聞記事
運命の10月17日。ひろめ市場が開店!オープニングイベント(式典)を盛大に行ない多くのお客さんが市場に入って行きました。(感動・感激の瞬間でした)
ところがその日は高知に台風が接近していて午後から風雨が強くなり、気がつくと大シケ!ひろめ市場の営業時間は朝7時から夜11時年中無休・・・!オープン初日に早終い、ところが高知のお客は台風が来ると更に盛り上げりなかなか市場から帰らないのです。公共交通機関が止まるまでに・・・・やっとお客さんが居なくなったのは夜の11時ひろめ市場閉店時間でした。
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