【昔話】9才、サンタの存在に疑問を持つ。
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どうも、サンタになりすまし親宛てに手紙を書いたことがある岩釧です。
クリスマスといえば、忘れられない思い出があります。
あれは、私が小学3年生の頃…。
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私の両親は、しっかりクリスマスの朝に枕元にプレゼントを置いてくれてました。ただ、お願いしたものが置いてあったことはありません。
我が家はゲーム機系が一切禁止だったので、いっくらDSを頼んでも頼んでも頼んでも、毎年クリスマスの朝、枕元には別のものが置いてありました。空気で膨らむ円盤のようなもの(?)や、ビーズアクセサリーメーカー、らくがきんちょ、など。どこで仕入れていたのか、逆に今になって気になってきました。
でも、親は周到にサンタミッションを完遂していました。押入れに隠してあるプレゼントを見つけてしまったこともないし、夜中にプレゼントを置いているところを目撃したこともありません。
なので私は、サンタさんは本当にいると思っていました。本当に欲しいものはくれないけれど、親の意見は無視しないしっかりしたサンタさんがいるんだな、と。
ところが9才のクリスマスでした。プレゼントの様子が、例年と違いました。いえ、プレゼントは例年同様キラキラの包み紙でしたが何やら、しっかり出所の分かる封筒が一緒に置いてあったのです。
消印ついてる、なにこれ。
サンタさんって、ソリで空飛ぶくらいなんだから日本の郵便制度なんて利用しないでしょ。
おっと?
私、毎年クリスマスイブの夜に、サンタさんに手紙を書いて枕元に置いて寝ていたんです。特にお返事が欲しかった訳でもなかったんですが、本当に欲しいのはDSなのだということを、親にバレないようにサンタさんに伝えたかったのです。サンタさんが、親のゲーム機禁止令を無視してくれることに僅かな望みをかけていたのです。
まあ親はそんな私の気持ちを知ってか知らずか、気を利かせてくれたんだと思います。サンタさん宛の手紙を毎年書く私を見て、気を利かせて、サンタさんからのお返事をくれたんだと思います。
しかし、消印つきの手紙をもらったことで、私はサンタさんの存在に疑問を持つようになってしまいました。手紙の現実感に、冷めてしまったのです。
消印、ついてる…。サンタさんからのお返事なんて、その場で紙の切れ端にチャチャッと殴り書きくらいでちょうどいいんですよ!読めない外国語とかでいいんですよ!!
↑これは当時の私の、「サンタさんのお返事イメージ」です。空想好きな子どもだったんですね。自覚はなかったですが(笑)
あの時の、寂しいような冷たいような感覚は今でも忘れられません。
でも、目の前にはプレゼントがある。開けてみよう。あ、今年も本命のゲーム機じゃないけど嬉しいことは嬉しい。サンタさんありがとう。サンタさん…?
*
その後、クリスマスの親サンタは12才の小学6年生までプレゼントを枕元に置いてくれました。9才のクリスマス以降、サンタさんからのお返事は3年間、毎年届きました。消印つきで。クリスマスの朝はちょっぴり切ない気持ちでした。
今年、私には子どもが生まれ、これからは私がサンタさんの立場になりますが、子どもの夢って繊細なんだなと思うとちょっと怖いです(笑)
なんとか上手くやりたいと思いますがボロ出るんだろうなぁ。それもまた仕方ないか…(笑)
努力だけしてみよ…。
因みに、当時のことは両親には言えていません(笑) 今後、酔ったときとか勢いで聞いてみたいな~と思ってますがどうなんだろう。
おそらく、枕元に置いてあった消印つきのお返事はこれだったんだろうと。↓
大人になった今、とても素晴らしい取り組みだと思いますし、こういう風に私の気持ちを汲んでくれた親には感謝しています。
サンタさん居るか居ないか問題、とても良い文化だと思います(笑)
うちにもサンタさん、来ると良いなあ。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!