「死のトラウマ」冥王星タイプあるある
占星術ファンの皆様お久しぶりです。
しばらくブログを更新していなかったのでご心配をおかけしているのではないかと気にしていました。
なぜか意欲が湧いてきません。
書きたいことも面白いことも何も浮かばない。
作家でもないのに大スランプです。
もちろん体調がいいはずもなく、まだ少し寿命は残っているとはいえホロスコープを覗き込むことが多くなりました。
どうせならもうじき始まるミロクの世への大建替(大災厄、大変動)を見届けながら大洗濯の中で死にたいと思う今日この頃です。
さて、人は必ず死にます。
「自分はいつ死んだって構わない」と思っていてもいざ直面すると怖いものです。
私は人生で何度も怖い思いを経験しましたが、今回は中でも一番怖かった「死のトラウマ」の体験談をお話しします(いまだにあの恐怖は癒えることはない)
人はホロスコープを開くと強調されている天体が見えてきます。
その天体次第で人生で経験する景色が変わってきます。
私は8ハウス生まれで太陽と冥王星の90度のアスペクトがあります。
つまり冥王星が強いタイプ。
冥王星なのでさそり座の性質を持ち日常的に死と隣り合わせの人です。
冥王星のハードアスペクトを持つ人には極端な強制力が働くので波乱万丈の人生となり、とりわけ「死」にまつわる危険な体験が多くなります。
あれは36歳の時のことでした。
私は自分の商売のチラシを脇に抱えて街中のアパートやマンションに1軒1軒ポスティングをして回っていました。
そしてある日、11階建てのマンションにたどり着きます。
正面玄関はオートロックになっています。
「ここは、入れないのか」(当時は少なかった)
私は端にある非常階段を見つけたのでこれヨシとばかりに駆け上がって行きました。
こういった高い建物は最上階から階下に向けて回るのが常套手段だからです。
スニーカーを履いた私は意気揚々とノンストップで11階にたどり着きました。
そして廊下側に入ろうとドアノブを回しました。
「なに?」
非常階段のドアは鍵がかかっているではありませんか。
ここまで来てなんだ!(一瞬思考が停止します)
知りませんでしたが一般的にドアは外からは開かないようになっているのです。
開けておくと私のような侵入者に入られます。
「くそっ」
冗談じゃない、このまま1階まで降りるわけにはいきませんでした。
私は身を乗り出して建物の構造を確認、即座に宙を飛ぶことを思いつきます。
ここが11階だと言うことも忘れて私は持っていたチラシを廊下側に投げ込みました。
非常階段側とマンションの廊下側は90度の角度になっています。
少し飛べば廊下側に飛び移れます(うまく説明できないのでご想像に任せます)
とりあえず下を見ると無謀な自分に気づきます。
人や車が豆粒のようで思わず吸い込まれそうです。
チラシはすでに向こうに投げているのでもう戻れません。
私は慎重に非常階段の手すりの上に昇りました(誰が見ても飛び降り自殺です)
向こう側まで距離はおよそ70センチ。
着地する平均台のような塀の幅は10センチです。
しかも斜め90度のジャンプになるので足元の手すりは滑りやすい。
ただ飛べばいいジャンプと違って二重三重に難易度の高いものでした。
一歩間違うと数秒後にはバラバラになります。
私は何度も下を見ました。
もはや命がけのポスティングでした。
十人いたら十人が止めにかかる状況です。
しかしこんな極端な行動に走るのが冥王星タイプ。
時間がたてば飛べなくなると思った私は一気に足元の手すりを蹴りました。
見ていた人は目をそむけたに違いありません。
それはウルトラCのジャンプでした。
わずか10センチしかない塀の上に着地して廊下に転げ落ちました。
「やった」
とりあえず助かった。
ガッツポーズが出そうなところですが、何かスッキリしません。
じわじわと経験したことのない恐怖が襲ってくるのです。
これが死のトラウマの始まりでした。
一種のPTSDなのかもしれません。
まるで一発だけ実弾の入った銃でロシアンルーレットを決行した後の気持ち悪さです(やったことはありませんが)
まさに運が悪ければ即死だったという恐怖です。
あのジャンプの瞬間は忘れることができず、未だにフラッシュバックが私を襲います。
もしかするとあれは三途の川だったのかも知れない。
実は飛んだ瞬間をよく覚えていないのは何かに助けられたとしか思えないのです。
いずれにしろ、ただこうして生きているだけで感謝したくなるような決定的な体験でした。
さて、あなたはどんな「死のトラウマ」をお持ちでしょうか。
おしまい