私的音楽アーカイブ105(高柳昌行ほか)
1041.佐藤允彦トリオ、山下洋輔トリオ他:ジャズ・イン・トーキョー
1042.高柳昌行、富樫雅彦、菊地雅章ほか:銀巴里セッション
1043.TOKU:Dear Mr.SINATRA
1044.ケニーバロン:Beautiful Love
1045.ケニーバロン:My Funny Valentine
1046.音読パッケージトレーニング
1047.英会話100本ノック
1048.つぶやき英語ビジネス編
1049.クラシック音楽の世界
1050.Mr.Children:REFLECTION
⚫︎1042.高柳昌行、富樫雅彦、菊地雅章、金井英人らがジャズの拠点として知られる銀座の銀巴里で収録したアルバムで、スリーブラインドマイスから出した最高傑作の一つといえる。
メンバーが最高で場所も最高とくれば素晴らしいに決まっているのだが、それぞれのミュージシャンがそれぞれの個性や魂をぶつけ合っているのが伝わる。凄まじい熱気。まるで大作家同士の侃侃諤諤の議論、論争のようだ。
時代状況からしてこうした人間同士の激しいぶつかり合いが音楽でも求められていたし、ミュージシャンもそれが本望だったのだろう。今はうまく整った演奏はいくらでもあるが、激しすぎて一歩間違うと崩壊しそうな音楽というのは非常に少ない。
兎にも角にも、自己表現の極限を求めようとするジャズミュージシャンの矜持が凝縮されたとんでもないアルバムであることは間違いない。