私的音楽アーカイブ113(YMOほか)
1121.X:X SINGLES
1122.YMO:UCYMO
1123.カウントベイシーオーケストラ:KASAS CITY SUITE
1124.ファラオサンダース:LOVE IN US ALL
1125.テテモントリュー:SECRET LOVE
1126.菊地雅章:EAST END
1127.菊地雅章:SUSTO
1128.オアシス:stop the clocks
1129.レッドツェッペリン:EARLY DAYS
1130.サンタナ:SANTANA ABRAXAS
⚫︎1122.YMOは言うまでもなく、日本のテクノポップという音楽を確立したグループとして国内外に高い知名度を誇る。細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏、いずれもとてつもない感受性と表現力、音楽センスを持った3人だが、とりわけ坂本龍一は世界的にも評価された音楽家である。いや、音楽家というよりもアーティスト、芸術家と言ったほうが正しい気もする。
このアルバムはYMOのベストアルバムだが、何せ坂本自身が選曲したものなので、この選曲の仕方や曲の並びも含め、いい意味でいかにも坂本龍一という色が滲み出ている。
最初にYMOはテクノポップと言ったが、このテクノポップとはなんぞやと言う問いに答えるのなら、まずこのアルバムを聴いたほうがいい。このアルバムこそテクノポップそのものだからだ。
テクノというと無機質で表現を押し殺すような印象が強いが、その無機質感に多彩な色付けをし、さらに一般的にも受け入れられるように料理したのがYMOなのである。
高橋幸宏、坂本龍一が立て続けにこの世を去り、残るは細野晴臣のみとなった。電気グルーヴや中田ヤスタカ系のPerfumeなどを見るとわかるように、YMOに端を発したテクノの系譜や音楽的影響は絶大であり、今後もその影響力は続くだろう。
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