私的音楽アーカイブ51(チャーリークリスチャンほか)
501.セロニアスモンク:SOLO MONK
502.チャールスミンガス:OH YEAH
503.チャーリークリスチャン:The Original Guitar Hero
504.チェットトベイカー:CHET
505.オーネットコールマン:TWINS
506.アートブレイキー&ジャズメッセンジャーズ with セロニアスモンク
507.ブッカーリトル:BOOKER LITTLE AND FRIEND
508.カーティスフラー:SOUTH AMERICAN COOKIN’
509.ケニークラーク:BOHEMIA AFTER DARK
510.リーモーガン:LEE MORGAN(last album)
⚫︎503.ジャズギターの第一人者、革命者と呼ばれる人は何人かいるが、開祖とされるチャーリークリスチャンこそジャズにおけるギターの存在感を圧倒的に高めたミュージシャンであることに異論はないだろう。
25歳で亡くなったチャーリーのうち、僕らが音源にて実際に聴くことができる活動期はわずか数年に過ぎないが、スウィングジャズ全盛期から個々の即興演奏、アドリブを主体とするビバップに向かう道筋をつけた一人であり、ギターにとどまらずジャズ全体への多大なる影響をもたらした。特に1941年録音の大名盤「ミントンハウスのチャーリークリスチャン」はディジーガレスピーやセロニアスモンクと共演し、ビバップ時代の萌芽ともいわれる。
一方、この「The Original Guitar Hero」は、そんな時代の橋渡しをしたチャーリーの過渡期における演奏のすごさを実感できる。録音が1939〜41年、メンバーにベニーグッドマンやライオネルハンプトンなどがいることも、まさにこの事実の証明だろう。