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男性ジャズヴォーカル(ジャズ批評2023.11)

好きな男性ヴォーカリスト3人と各アルバム

男性ヴォーカル者名:グレゴリー・ポーター
アルバムタイトル『ALL RISE』
レーベル / BLUE NOTE
グレゴリー・ポーターが現代ジャズ界を代表する男性ヴォーカリストであることは疑いない。R&Bやソウル、ブルース、ゴスペル、ヒップホップなどジャンルの枠を超えた活動の多彩さはもちろん、音楽に込められた魂、人間味が感じられる。このアルバムの収録曲はすべて自作曲で、オーケストラのストリングスを使うなどさらに表現の幅が広がった。

男性ヴォーカル者名:外山喜雄(とデキシーセインツ)
アルバムタイトル『ONE NIGHT LIVE』
レーベル /NOLA
外山喜雄・恵子夫妻はルイ・アームストロングなどデキシーランドジャズの伝道師である。喜雄さんがトランぺッターとして素晴らしいのは言うまでもないが、ヴォーカリストとしてもまさにサッチモのごときエンタメ性を備えている。このアルバムも聴くだけで人生が楽しくなる、前向きになるヴォーカル作品がそろう。

男性ヴォーカル者名:丸山繁雄(酔狂座)
アルバムタイトル『The ONE』
レーベル / F.S.L.
丸山繁雄は異能のミュージシャンである。早稲田大学モダンジャズ研究会が生んだヴォーカリストの草分けであり、アメリカ文化研究に関する博士号を持つなど旺盛な執筆活動でも知られる。このアルバムは丸山が率いる酔狂座が大御所ジョン・ヘンドリックスと共演したライブ盤。情熱と知性を兼ね備えた丸山の真骨頂が発揮されている。

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