私的音楽アーカイブ111(ドナルドフェイゲンほか)
1101.秋山和慶指揮オオサカシオンウインドオーケストラ:交響詩「ローマの祭り」
1102.グレングールド:ベートーヴェン「悲愴・月光・熱情」
1103.ドナルドフェイゲン:ザ・ナイトフライ
1104.冨田ラボ:Ship building
1105.冨田ラボ:Ship launching
1106.冨田恵一:Keiichi Tomita Works Best beautiful songs to remember
1107.山瀬理桜:フィヨルドの愛の唄
1108.ハービーハンコック:FUTURE SHOCK
1109.熊谷ヤスマサ:J-straight Ahead
1110.荘村清志&福田進一:DUO
⚫︎1103.アメリカのバンド、スティーリーダンのメンバーだったドナルドフェイゲンのソロ名義の代表作。というより、ロックからジャズ、ラテン、R&Bまで広範囲の音楽を包含した名盤として、特にミュージシャンからの評価が高い。
日本でも、⚫︎1104〜1106のような素晴らしくポップでゾクゾクする音楽をつくる冨田ラボ(冨田恵一)さんがナイトフライというアルバム1枚に関する異例の評論本を出すなど、今でも各方面で愛されているアルバムである。
なぜ愛されているのか?先に述べたように広範囲の音楽を包含しつつ、さらにポップで聴きやすいという特徴がまずもって挙げられる。さらに、デジタル録音の最初期に録音されたポピュラー音楽としての評価が高い。いまは宅録が当たり前の世界なので当時と音楽機材など環境がまるで違うが、相当画期的な録音技術が使われていた。
そういう意味では、ナイトフライは今のジャズやヒップホップ、テクノあたりの音楽をミックスさせて大衆化させた音楽に先鞭をつけた一つの大きな試みだったと言えるかもしれない。ドナルドフェイゲン自身はただ好きな音楽を追い求めた結果であって、全くそんなことは思ってないだろうが。