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私的音楽アーカイブ117(シノーポリほか)

1161.シノーポリ指揮ニューヨークフィル:ムソルグスキー「展覧会の絵」「はげ山の一夜」
1162.シノーポリ指揮ドレスデン国立管弦楽団:シューベルト「交響曲第8・第9番」
1163.堀米ゆず子:ヴァイオリンワークスVol.1
1164.堀米ゆず子:ベートーヴェン「弦楽四重奏曲第15番」
1165.バーンスタイン指揮シカゴ響&ウィーンフィル:ショスタコーヴィチ「交響曲第7番(レニングラード)・9番」
1166.ブルーノワルター指揮コロンビア響:ベートーヴェン「交響曲第5番・第6番」
1167.阿部薫:光り輝く忍耐
1168.ズートシムズ:ZOOT SIMZ & THE GERSHWIN BROTHERS
1169.アーティーショウ:STARDUST
1170.トミードーシー:THERE ARE SUCH THINGS

⚫︎1161.イタリアの指揮者、ジュゼッペシノーポリは2001年、ベルリンでオペラを指揮している途中に心筋梗塞で倒れ、そのまま帰らぬ人になった。その突然の人生の幕切れも相まって、固定ファンを多く抱える指揮者の一人だろう。

そのシノーポリが残した作品の中で、今回はニューヨークフィルとのコンビによるムソルグスキー「展覧会の絵」「はげ山の一夜」を取り上げる。大変人気のあるアルバムだが、個人的にはその激動の最期ゆえに、かなり評価が上振りしてるのではないかという気もしていた。

歌心を重視するイタリアの指揮者が超絶テクとパワーで圧倒するアメリカのオーケストラを振るとどうなるのかとの思いもあったが、さすがオペラを得意とするシノーポリ。まさに絵画的な美しさがあるムソルグスキー作品であれば、劇的な表現はお手のものだった。

 ただやはり、無くなるのが早すぎた。もっと円熟期の作品も聞いてみたかったというのが率直な思いである。

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