私的音楽アーカイブ31(MJQほか)
301.SPEED:Dear Friends 1
302.SPEED:Dear Friends 2
303.globe:globe
304.バドパウエル:THE GENIUS OF BUD POWELL
305.チャールスミンガス:MINGUS
306.ジェリーマリガン&ポールデスモンド:BLUES IN TIME
307.キャノンボールアダレイ:KNOW WHAT I MEAN ?
308.チェットベイカー:CHET BAKER SINGS
309.モダンジャズカルテット(The Modern Jazz Quartet、MJQ):CONCORDE
310.アートペッパー:ART PEPPER MEETS RHYTHM SECTION
309.ジャズに関心を持った中学生の頃、ジャズのスタンダードである「朝日のようにさわやかに(Softly, as in a Morning Sunrise)」を聴き、クラシックの室内楽のようなヴィブラフォンの清新な響きに驚いた。その演奏が、同曲最高の名演と言われるモダンジャズカルテット(MJQ)のアルバム「コンコルド」収録曲だった。
さらに驚いたのが、この大聖堂や教会にいるような荘厳な響きをもたらしているミュージシャンがミルトジャクソン(VB)、ジョンルイス(p)はじめ黒人だったことだ。当時僕の中にジャズ、ブルース=黒人、クラシック、現代音楽、洗練=白人のような固定観念があった証左だろう。
いや、中学生ならそれは当然かもしれない。そもそも周りを見渡せば、そのような固定観念は今でもまだ根強いのだから。日本人がポピュラー、クラシック方面問わず西洋音楽をやる時も、いまだに偏見を持たれている場合が少なくない。その意味で、MJQは音楽に国境、人種の壁はないということを真の意味で実感させてくれた偉大なグループである。
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