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文化人物録6(麻生久美子)

麻生久美子(女優、2014年)
→シリアスからコメディまで幅広く、しかも高いレベルで演じ分けられる貴重な存在。見た目や面と向かって話した時の印象はおっとりした感じだが、演じている時は心身をフルに使っているのがよく分かり、すごみすら感じることがある。デビュー作となった「カンゾー先生」も鮮烈だったが、特に「時効警察」でのオダギリジョーとの掛け合いは秀逸だった。最近はご本人の子育てなどもあって画面で見る機会は以前より少なくなった感じがするが、落ち着いたらまたぜひ「怪演」を見たい。

テレビ東京「怪奇恋愛作戦」(ケラリーノ・サンドロヴィチ脚本)
・ケラさんとは時効警察でご一緒していて、ケラさんのドラマならぜひやりたいと思った。最初からゲラゲラ笑ったし、出だしから不幸だし、会話劇のような展開も面白い。恋愛と妖怪を一緒にしてしまうのも訳が分からず、そこがケラさんらしい。とにかく頭をフル回転させっぱなしで、表情からセリフの語尾までいろいろ言われる。役者としてとても面白い。ケラさんの脚本はそれぞれの人がそれぞれの話をしているんだけど、最終的にはかみ合ってくる。
・映画とテレビの違いは単純に撮影期間の長さもあるが、映画の方がアップになることが多く、より表情にこだわることが多い。
・子どもができたことで家族、子どもと向き合う役柄もやってみたいと思うようになった。最初は母親役は嫌だと思っていたけど、今は心境の変化があった。子育てによって親も成長するのだなと感じる。

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