芸術文化を歩く37(佐藤美枝子&岩田達宗&河原忠之、2024.10)
#演出家 の #岩田達宗 さんにお誘いいただき、#ソプラノ歌手 #佐藤美枝子 さんの公演@紀尾井ホールへ。#ベッリーニ と #ドニゼッティ の四つの #オペラ における「狂乱の場」だけを集めて「一人芝居」をするという、今まで見たことがない形式だった。
佐藤さんは来年日本でのオペラデビュー30年とのことだが、伸びやか、艶やかかつ陰影に富む歌声は健在。歌声だけでなく、佇まいにも華がある。これだけの声を維持するには、相当の努力がいるだろう。
ピアノの #河原忠之 さんも素晴らしい。以前ご本人にも話を聞いたことがあるが、ピアノから作品の場面が「匂い立つ」感じがする。#コレペティトゥール としての経験や実績で河原さんを超える人はそうはいない。
これだけのオペラの修羅場というか見せ場を一度の公演でやるのはとてつもない労力だが、この突出した2人だからこそ、岩田さんはあえてこのような前代未聞の演出をされたのだろうと納得した。
四ツ谷駅から聖イグナチオ教会と上智大学の脇を通って #紀尾井ホール に来るのも久しぶりだが、やはりいいホール。来年から改修工事に入るようだが、いいところはしっかり残してほしい。
<第一部>
ベッリーニ:
歌劇「清教徒」より 狂乱の場 “ここであの方の優しい声が”
歌劇「海賊」より 狂乱の場 “その無心の微笑みで”
<第二部>
ドニゼッティ:
歌劇「ランメルモールのルチア」より 狂乱の場 “優しいささやき”
歌劇「アンナ・ボレーナ」より 狂乱の場 “あの方は泣いているの?…私の生まれたあのお城”
ピアノ:河原忠之
演出:岩田達宗