私的音楽アーカイブ40(セロニアスモンクほか)
391.チャーリーパーカー:APRIL IN PARIS
392.マイルスデイヴィス:MILES DAVIS Vol.2
393.セロニアスモンク:THELONIOUS MONK & JOHN COLTRANE at CARNEGIE HALL
394.マイルスデイヴィス:死刑台のエレベーター
395.ビルエヴァンス:BILL EVANS AT THE MONTREUX JAZZ FESTIVAL
396.アートブレイキー:THE JAZZ MESSENGERS
397.ジョンコルトレーン:JOHN COLTRANE AND JONNY HEARTMAN
398.ジャッキーマクリーン:CAPUCHIN SWING
399.リーモーガン:INTRODUCING LEE MORGAN
400.セロニアスモンク:MISTERIOSO
●400.セロニアスモンクというピアニストは、ハードバップ全盛期に活動していたジャズミュージシャンの中で相当の変人かつ相当の偏屈な人だ。演奏中にふらっといなくなったりするのは日常茶飯事で、その音楽も不協和音や短調を多用するなど、かなり異様である。なぜこういう人がハードバップ時代を生き抜けたのだろうか?これは完全に個人的な解釈だが、「型破り」なモンクがその実、しっかりした「型」を持っていたからではないか。その典型例がこのアルバム「ミステリオーソ」かもしれない。変な曲の数々であることは確かなのだが、それでいてモンクの楽曲にはしっかりとしたメロディーや印象的なフレーズがあり、参加ミュージシャンの個性もしっかりと担保される。むしろミュージシャンの新たな魅力を引き出してると言え、この作品を聴く度に改めてモンクの音楽がもつ力を実感する。