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私的音楽アーカイブ62(タモリほか)

611.akiko:a white album
612.チェットベイカー:THE TRUMPET ARTISTRY of CHET BAKER
613.矢野沙織:LITTLE TINY
614.カウントベイシー:ATMIC BASIE
615.マックスローチ:MAX ROACH-KENNY DORHAM-SONNY ROLLINS QUINTET
616.チャールスミンガス:THE COMPLETE TOWN HALL CONCERT
617.チャーリーパーカー:SWEDISH SCHNAPPS
618.R35 Sweet J Ballads
619.Dreams Come True:THE SOUL
620.タモリ:タモリ

⚫︎620.タモリさんは僕の人生を変えた人と言っても過言ではない。まだ幼稚園の頃に初めてこのアルバムのテープ録音を父親の車中で聴いてなぜか虜になり、以来僕が最も愛好するアルバムになった。

何がそんなにすごいのか。これを言い出したらキリがないが、一言で言えば超本気でバカ、くだらないことをやっている点であろう。

タモリさんの名言としてよく「やる気のあるものは去れ」という発言が取り上げられるが、これは文字通りのやる気のある人間ではなく、やる気が空回りしている、やる気がないように振る舞えない、あるいはやる気のないものを認めない狭量なものは去れ、ということだろうと解釈している。

つまりは脱力を主軸にした大いなる楽観主義、人間愛とでも言おうか。僕はこのタモリさんの姿勢に共感して今まで生きてきた。

森田一義助教授の教養講座・日本ジャズ界の変遷、4カ国麻雀、ソバヤソバヤなどこのアルバムに収録された密室芸の数々は、三十数年経った今でもほとんど記憶している。

父親はまさか息子がこんなにこの作品にハマるとはまるで思ってなかっただろうが、今ではその偶然の邂逅に心から感謝したい。

1序曲“タモリのテーマ”
2ハナモゲラ相撲中継
3教養講座“日本ジャズ界の変遷”
4CMブラジャー・ミシン
5世界の短波放送
6お昼のいこい
7歌舞伎中継“世情浮名花模越”
8料理の時間~大混線
9FEN (ニュース~スリラーアワー~コミックショー)
10第一回テーブル・ゲーム世界選手権大会 於 青森
11武蔵と小次郎 part1~討入り前の蕎麦屋の二階
12武蔵と小次郎 part2~演歌“けねし晴れだぜ花もげら”
13武蔵と小次郎 part3~町の民謡教室
14武蔵と小次郎 part4~アフリカ民族音楽“ソバヤ”
15武蔵と小次郎 part5~中国語のハワイアン・メドレー~終曲

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