私的音楽アーカイブ63(秋吉敏子ほか)
621.タモリ:タモリ2
622.カーラブルーニ:NO PROMISES
623.バドパウエル:AMAGING BUD POWELL Vol.3「BUD!」
624.クリフォードブラウン&エリックドルフィー:Together 1954
625.:チェットベイカー&バドシャンク:THEME MUSIC FROM “THE JAMES DEAN STORY”
626.ケニーバレル:KENNY BURELL
627.bank band:沿志奏逢2
628.チックコリア&上原ひろみ:Duet
629.レディオヘッド:OK COMPUTER
630.秋吉敏子:TOSHIKO MARIANO QUARTET
⚫︎630.文化芸術の世界では、かつて交際または結婚していたカップルが一緒に作品を出して有名になり、その後離婚して別の道に進む、というケースがかなり多い。
よく例に挙げられるのが映画監督ジャン=リュック・ゴダールと2人の元妻、アンナカリーナとアンヌヴィアゼムスキー。2人ともゴダールの映画に出演して名を馳せたが、のちに離婚。プライベートで色々あろうとも芸術作品の価値には関係ないので当然ではあるものの、当人たちは相当複雑な思いもあるに違いない。
ジャズ界でもそのようなケースがある。ポールブレイと先日亡くなったカーラブレイ。さらに日本が誇るピアニスト秋吉敏子とサックス奏者チャーリーマリアーノがそれにあたる。今作はチャーリーと秋吉が結婚した直後に発表された作品で、満州から始まった自身の波乱に満ちた人生を重ねたあの名曲「ロングイエローロード」の初出盤でもある。
今でも必ず秋吉さんのコンサート、ライブでは演奏されるこの曲が生まれたアルバムとあれば、名作でないわけがない。僕自身もこのアルバムによって、困難な道に立ち向かうこと、道を切り開くことの大変さ、大切さを強く感じさせられ、秋吉さんに大いなる勇気をもらった。