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私的音楽録96(福島聴空・現福寺住職ほか)
951.オーネットコールマン:BROKEN SHADOWS
952.カエル本舗:カエルの歌
953.日本洋楽ヒッツ
954.クイーン:JEWELS
955.レッド・ツェッペリン:LED ZEPPELIN Ⅳ
956.チャールスミンガス:The Unique
957.セルジオメンデス:THE SWINGER FROM RIO
958.ジェームスカーター:CONVERSIN’ WITH THE ELDER
959.ハワードマギー:LIFE IS JUST A BOWL OF CHERRIES
960.マイルスデイヴィス:IN PERSON FRIDAY NIGHT AT BLACKHAWK Vol.1
⚫︎952.今まで主にジャズやロック、クラシック、JPOPなどの音楽について書いてきたが、突然「カエル本舗」ときて何それ?と思う人がほとんどだろう。カエル本舗は徳島・現福寺の住職である福島聴空さんらによる音楽ユニット。現在は「チョークー&S2」として仏教をテーマにして活動をしているようだ。
彼らが特徴的なのはロシアのトゥバ地方特有の喉歌を駆使しているという点である。喉歌というのは喉を意図的に震わせたりして高低音を出すような歌唱法。モンゴルなど中央アジア地域ではホーミーとかホーメイなどと呼ばれ、こちらの呼称の方が知られているかもしれない。この作品はカエル本舗時代のもので、体の底から鳴っているような歌声が体に心地よく響く。
福島さんらはこうした独特の声を駆使し、トゥバの音楽の魅力を伝えている。なぜ僧侶がこのようなことをと思うかもしれないが、僧侶というのは多くの人に生きる意味、人生を豊かに生きることについて伝える仕事である。そう考えると、福島さんの音楽活動はそうした伝える活動の一環であり、なんらおかしいところはない。むしろ是非今後も続けて欲しいものである。