夢じゃなかった!
福井県立恐竜博物館
リニューアルオープン記念の公演
DINO-A-LIVEの恐竜ライブショー
『蘇った福井の恐竜たち』に出演中です。
7月22日からはじまって、8月20日まで!
博物館のなかに新しくできたホールでやってます。北陸で恐竜たちといい汗かいてる夏。
私、趣味や好きなもの、
会いたいのは誰かとか聞かれたら
いつも恐竜と答えてます。
そう言うとだいたいちょっと変な感じの反応されがちだし、いつか恐竜の仕事がしたいです!というと、“そんな仕事ないでしょ”ってよく言われました。(あった!)
今までずっと、自分とほんのちょっとの友達との間だけで恐竜を愛でてきて、そうじゃない人には興味ないことで、全然それで良いんですけど、それでもやっぱり恐竜とか生き物を好きといってくれる人がいるとうれしい想いはあって、#ジュラシックガール ってハッシュタグつくったり投稿してたのですが、ついに恐竜とのお仕事に関わることができまして、福井にきたら私よりもっともっと恐竜好きなひとや博士な子供たちや情熱を注いでる大人たち、博物館に来場するひとたちにたくさん出会って、私はとっても嬉しい!
それと、もし私が子供の頃にこのショーを観たら、そこに出ている人間が自分のように恐竜が好きな女性だったら、たぶんすっごく嬉しくなると思うので。キラキラした目で手を振ってくれる子供たちをみていると、本当に素敵な仕事だなぁとしみじみ、感動しちゃいます。
まいにち博物館のなかを歩いていると、こどもたちやママやパパがたくさん声をかけてくれて。昨日は女の子が弟を連れてモジモジしながら「お姉さん、今日のショーみました。またいきます!」って伝えてくれて、ちいさな手と握手しました。今日もお土産屋さんでバッタリ会った小さな姉妹と写真を撮ったり。
ほんとに可愛くて賢くて、想像力豊かで、奇跡の存在だよ!未来輝くこの人たちに物語や笑顔を与えられるなんて、世の中のお役に立てている!ありがとう!もしも転職するなら人になにか与えられる仕事がいいとかいってみるけど、今のわたしにもできることだよな。
恐竜のことを考えると、地球のこと、生物のこと、人類のこと、さらには宇宙のことまで広がって考えることになる。そういう自然科学への入り口。知識と体験の、センスオブワンダー。
それにもしかしたら演劇的な部分にも、なんでもいいんだけど、心の扉が開く瞬間に立ち会っているのかもしれません。明日もノックするね!
それで、私にとっての最初の恐竜体験ってなにかなと思うと、記憶も曖昧な頃からたくさんあって
ショーを見てくれる子供たちと同じように、博物館で化石や模型を見たこと。1番鮮明に覚えてるのは、上野の国立科学博物館。帰りにティラノサウルスが刻印されたメダルを買ってもらったこと。黄色いステゴサウルスのぬいぐるみ。
それから漫画やドラマや図鑑(これは私以上に生き物好きで、面白い文化を与えてくれた母にも感謝している)もちろん映画「ジュラシックパーク」や...本当に色々あるんだけど、実はそのひとつに、「天才てれびくん」もある。
むかし番組内で放送されていた「恐竜惑星」というアニメ。主人公の女の子(てれび戦士)が恐竜時代にタイムスリップして、実写からアニメの中へ入っちゃうのね。お姉さんが恐竜の世界に入っていくことに強烈に憧れて、自分を重ねて釘付けでした。恐竜は男の子のコンテンツ、みたいなイメージもなくて好きだった。
テレビの向こうにある恐竜とのふれあい、
タイムスリップ、アニメの世界に入る魔法。
あの時羨ましくてたまらなかったこと。
数年後まさかの自分がてれび戦士に選ばれて
番組に出て、その頃にはもう「恐竜惑星」は終わってるし同じようにアニメに入ることは叶わなかったけど笑
いまDINO-A-LIVEで毎日ジュラ期に連れてってもらえている。私にとってはかなりすごいこと!
そしてこうして思い返してみると、天てれという番組も本当に、あらゆる角度から私の人生や人格形成に大きく関わっていたのだなと思い知らされます。そういう人、きっと他にもたくさんいるよね?
内気で目立つことが苦手でいつも隅っこにいて
とにかく動物みるのが大好きだった私が、
なんかすっかりお喋りになって歌ったり雑誌に載ってテレビに出て、色んな経験をさせてもらって、めちゃくちゃ不器用なのに演劇とかはじめちゃって、この夏はなぜか恐竜博物館でこどもたちにお姉さんと呼ばれてる。不思議。
ショーのなかの台詞に、
「夢は、叶うものでしょ?」
って言葉がでてくる。
案外、案外、そうかもしれないし
好きなことに向かっていくとき、嫌いなことも必要になってくる局面が必ずあるし、全然上手くいかないこともあるけど
夢みたいなことも、夢じゃなかった!
と思える日がいつか。たまに、くるのかも。
拾い集めたドングリの芽が
忘れた頃に出てくるみたいに!
おもしろいね。