【IWAI story #1〜外観編〜】心から、祝い祝われる空間
想い、時の流れ、絆…。
目には見えない大切なものが感じられる場所、
IWAI OMOTESANDO。
シンプルにも見えるプログラムや建築には、
特別な時間を生み出すための
深い意図やしかけが隠されています。
心から、祝い祝われる空間にするために
作り手が込めた想いやストーリーを
ひとつひとつ紐解いていきましょう。
1回目となる今回は、
IWAI OMOTESANDOの外観から。
モチーフとして意識したのは「寺社仏閣」
お寺や神社は時代に左右されず普遍的であるけれども特別な場所。そして誰がいつ来ても受け入れられ、否定されない場所。
IWAIもそんな場所でありたいと思いモチーフとして意識しました。
表参道との共存・調和
表参道という場所は、そもそも1919年(大正8年)に明治神宮の参道として整備された大通りで、今も景観条例がひかれており、風土文化を守っています。
表参道にIWAI OMOTEANDOをつくるとなった時に、地域に馴染みながらも意思のある建物にしたいと考えました。
表参道の大通りは緑が多く、一歩道を入ると生活感もあって派手なものがない場所に、自己主張のありすぎる建物を建てることは不自然になります。
そのため、改装前にあった建物の外装・内装を一切残さずにスケルトンという、躯体の状態、いわば裸・スッピンの状態から、向き合って作り直しました。
そこでの発見は、躯体自体はお金をかけて丁寧に作られたしっかりしたものでした。
IWAIのサービス同様、私たちがすることは、この建物を信じて、ポテンシャルを引き出し、活かして新しい価値を創ることでした。
イメージカラーは、共存・調和を表す「グレー」
表参道との共存・調和という意味合いと、IWAI OMOTESANDOが目指している結婚式という一度だけの利用ではなく、そこから繋がる長い人生のお付き合いできるような色合いとしてグレーを選びました。
グレーは季節や時間、
受ける光によって表情がかわる色。
朝と夕方の表情も違う。
夏と冬の表情も違う。
空気感によって表情がかわる。
初めて来た人も通うことになる人も
その時の空気感を感じることができます。
それぞれの感じ方があるかとは思いますが、グレーであることで建物をただ見るのではなく、その人の人生を演出してくれるようなそんな感覚をもたらすことができていたら嬉しいです。
距離感を大切に
家は日常の延長、レストランはおもてなしされることが前提でありますが、そうではなく神社や別荘のように人生に沿っている家ではないけど親しみがある、自分から関わりにいく距離感が大事だと考えています。
祝うことも、誰かに祝ってもらうのではなく自らも祝うことが大事。
そんな想いが込められています。
弊館にお越しの際はぜひじっくりとご覧になってみてください。
合わせて IWAIビハインドストーリー もぜひご覧ください。
次回は建物に入るために、必ず皆さんに通っていただく長い回廊「参道」についてお伝えしたいと思います。
お楽しみに。