【IWAI story # 7〜リビングルーム編〜】とことん邸宅を意識した空間
続いては、もう一つのパーティー会場「リビングルーム」です。
今回のストーリーもぜひお楽しみください。
邸宅をイメージしたつくり
挙式が終わったら、一度外へ出ていただきます。外階段を登っ先には、IWAIの森と同じコンセプトでつくられたパティオ(中庭)が広がり、その奥に会場への入り口である玄関が現れます。
リビングルームという名がついているように、まさにここは邸宅をイメージしています。外壁も邸宅というイメージに合わせて他とは違う色と素材にしています。
中へ入ると、まず廊下があり、トイレや支度室の扉が並びます。細かいところですが、各部屋のドアはアンティークのものを使い、古いものと新しいものを織り交ぜたテイストに仕上げています。また、ゲストルームなどと同様に、角をアール形状に処理することで、建物全体の統一性を図っています。
温かみのある空間
会場はリビング・ダイニングの雰囲気でつくっており、40名着席となります。
ここにあるほとんどの家具は、こだわってデザインしたオーダーメイドのものです。音響にもこだわっており、真空管アンプは職人さんがこの空間をイメージして制作したオリジナルのもので、スピーカーは40年ものです。
家感を演出するために、冷蔵庫やワインセラーも客席から見える位置に置き、ゲストが自由にドリンクを取り出して飲むこともできます。
その他キッチンをアイランド型にしたり、シーリングファンや大きなソファがあったりと、ちょっと豪華なホームパーティーが開けそうで、こんな家いいな、と憧れられる家の雰囲気を意識してデザインしています。
そして、ここならではの結婚式場では珍しい光景があります。それは「みんなでテレビを囲む」光景です。
ゲストみんなでテレビを囲み、好きな映画や音楽を流してもいいですし、ゲームで遊んでもいいですね。昔撮った映像を見ながら思い出話に花を咲かせてもいいでしょう。そんな団欒の景色をつくりたいと思い、この場所をつくりました。
低い天井を逆手にとったからこその発想
もともとこのフロアは、建物の造り上どうしても天井を高くすることができない空間でした。
通常のパーティー会場であればそれはネックとなりやすい要素ですが、私たちはこの低さを逆手に取り、低いことで活かされる空間はつくれないかと考えた答えが、この邸宅というあり方でした。
全40席と、空間に対してすこし余裕を持った設定のため、1人あたりのスペースもゆったりとしております。そのため、新郎新婦さんとのお時間もゆっくりと過ごせ、距離も近くに感じられるようなお席となっております。
またこの会場にも、季節を感じられるIWAI花を活けておりますが、他とは違い、家に置かれているようなサイズ感やテイストを意識して、デザインしております。
続いては、新郎新婦さんのお支度部屋としても使用している「アニバーサリールーム」です。
お楽しみに。
リビングルームからお読みになった方はストーリーを感じるためにも、ぜひ合わせてこちらもご覧ください。