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防衛費水増しの悪巧み?

 「週刊正論」は「悪巧みを許すな」と有元隆志の論考を載せている。9月30日、防衛力に関する有識者会議の初会合での岸田首相要望概説に対する批判を述べた内容になっている。一般的指標はNATOは対GDP比2%、日本は1%となっているが、現状はフランスが1.93%・ドイツは1.49%・イタリアは1.54%・カナダは1.36%であり、日本はNATO基準に照らせば(海上保安庁予算、国連平和維持活動費等を含む)、1.24%となっていることの説明に対する批判である。私はこれに日米同盟強化費(思いやり予算)を合算すれば、現状においても、決してNATO基準に見劣りしない国防予算だと考えている。

予算の内訳を精査して現状における装備品の点検を徹底することが先決だ。米国のご機嫌取り、安倍氏の独善爆買いを見直すことから始めないと、いくら金があっても計画には届かない。その延長の先に金利も上げられないというドツボに嵌ってしまう。それこそ本末転倒だ。有元隆志の人聞きの悪い「水増しの悪巧み」は的を外した論考だ。


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