北方領土・このままで良いのか
ロシア政府は5日、「ビザなし交流」、元島民の「自由訪問」を定めた協定を終了すると発表した。この政令は、昨年の領土返還には応じない、ロシアの領土であると法的に定めた時点から運行が滞っていた。改めての正式通達という訳だ。非友好国への制裁処置の一環である。そして、制裁ではなく、平和条約交渉中断の見直し時期までこれが続く、現在の通常外交関係になったと認識するのが普通だろう。
『政府に強く外交交渉を求める。これまで積み上げてきた返還運動が無になってしまう』と強く反発しているが、この機会に「運動」そのものの発想を変えて対処することが必要ではないかと考える。安倍ロシア外交を検証して、元島民の方は何を目標に運動を展開してきたのか、誰の為のものであったのか、これからを冷静に考える機会ではないだろうか。