石破茂氏を理解するのは難しい
理路整然スタイルで国民受けしているが、その発言は必ずしも説得力あるものではない。拉致問題において、「東京と平壌に連絡事務所を開設」すると今回も主張している。家族会は、時間稼ぎに利用されるだけだと「日朝のトップ会談」による救出を主張している。
石破氏は先ず
交流することでお互いの諸事情を理解して解決に漕ぎつけるというスタンス、定石を踏むタイプだ。しかし、石破流には一定のルールが担保されているという前提が必要である。現在、世界で起っている外交衝突はそうしたものが崩壊していることを如実に示している。小泉元首相が成功したからと言って、今日、通用するかは全くのお門違いである。当時と状況が大きく違っている、政府、家族会が20年間の歳月を要して全く何の成果も得られていないのはその為である。両者ともに世界の状況認識を見誤っている。
20年前の北朝鮮ならいざ知らず、今は、イラン、ロシアと肩を並べる軍事政権である。いつ迄も貧しい餓死寸前の民族のように思っているから今日の状況を招いたともいえる。今や、日本など米国の属国、ポチとしか思っていないのが現実だ。
石破氏のこの発想の延長は、自衛隊の米国在基地をつくるというものだ。これで日米地位協定の解消に繋がると主張している。こうなると氏を増々理解することが難しくなってくる。理屈では同等に同盟関係を展開すれば可能だということだが、「へそが茶を沸かす」事態と同じというのが落ちだ。最後の総裁選にということであるが、氏自体に限界がある。
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