ロシアの残酷物語
戦況における「人権を認めない」というのはこれまでも歴史が証明してきた。但し、将来において、同民族、親、親類を殺害する為に生きることを保障されることは、これ以上ない人権蹂躙、侵害であるが、そもそも憲法での「基本的人権」の定めが無い国にあっては、暴君がその配下(市民)を殺そうが大した問題ではないと考えている。従って、ウクライナの子供を洗脳教育して、子供の母国へ兵士として送り込むことには何ら抵抗がないのだろう。
ウ市民は、『圧力を受けて子どもの移送に同意するか、いずれは帰国すると思って送り出す親もいる』と報告書に述べられているようだ。かつて、日本人も満州に子供を預けて帰国した日本人もいる。ロシアの行為は、『紛争時の文民保護について定めた1949年のジュネーブ条約に明らかに違反している』と調査員は指摘しているが、誰もプーチンを罰することはできない。和平交渉が成立すれば、完全に不可能になる。交渉段階でロシアがこの問題についてどこまで折れるかの一抹の可能性を信じるだけである。6千人以上の子供を取り戻す為にも、ウ政府は勝利しなければならない。