海洋循環崩壊は地球の危機

   大西洋子午面循環(AMOC)の研究発表。海洋に関する新研究の報告が一気に話題に上がっている。『AMOCの崩壊は海面上昇や世界の気象に深刻な影響を及ぼし、各地で気温の急激な低下や上昇をもたらす可能性がある・気候変動に伴う海洋温暖化や氷の融解により、海流の強さを決定する熱と塩のバランスが乱れる』。これによる各地の逆転気候状況では、生態系を壊滅させること必至だと述べている。その転換点については判らないことばかりで何とも言えないとしながら、状況把握はできる可能性について述べてはいるが、危険な推測になる。
今回の研究で、真新しい事実は、「淡水」が地球崩壊を招く危険性を孕んでいるという報告だ。『北大西洋が淡水で薄まれば、AMOCが崩壊するという転換点があることを確認した』というものだ。シミュレーションの段階だとしても現実であれば崩壊の序章であることは認識しておくべきだろう。もっともこの現象に対しては、人類が太刀打ちできないので自然の成すがままを知覚しながらということになるだろう。


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