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究極のデジタル政府

 米政府効率化省(DOGE)の動きに賛否が渦巻いている、労働者、市民の抗議活動に発展している。マスクの効率化による職員の首切りが余りにも大胆且つ速攻過ぎて、部外者であってもおっかなびっくりの有様を呈している。
「未来のデジタル政府を目指す究極の行政DX」などと展望する向きもあるが、マスクの狙いの究極には一般人にとっての「地獄」が用意されている。もともと個人の位置情報は、監視社会の1丁目だ。税収を上げる徹底した自動納税システムを義務化すれば、1時間分の収入も見落とすことなく徴収できるという訳だ。
「DOGE」はあらゆる省庁、団体にメスが及ぶ訳だから、いつ何時「DOGE」弾が飛んでくるか分からない。というのもこの省を運営しているマスクの子分たち(マスクの企業から出向)は、19~25歳のエンジニア6人が仕切る実行部隊48人から構成されているという。なかには大学生もいるらしい。
恐ろしいことだ、コーヒーの味もスコッチのスモーキー感も判らず、ショスタコーヴィッチも聴いたことがなく、ミラーのエッチングも観たことがない世代の人間がやたらとナイフを振り回すのだから危険極まりない。
マスクはアメリカを乗っ取うとしている。トランプの独裁欲は、ゴルフに「エアフォースワン」を利用する楽しみ、子供の積み木遊びの延長程度だが、マスクはそうではない。


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