国家の基本崩すな・葛城奈海
「皇統を守る国民連合の会」の会長のようだ。国連の女性差別撤廃委の皇室典範改正勧告について、『毅然と「国家の基本」を継承していく姿勢を貫くべき。勧告はスルーして構わない』と語ったと紹介されている。葛城氏は14日のジュネーブでの会合でも男系男子について『尊重されるべき・世界にはさまざまな民族や信仰があり、それぞれ尊重されるべきだ。内政干渉すべきではない』と主張したとある。「父方に天皇を持つ男系男子による継承は126代続く皇室の根幹伝統」と主張し続けて今日がある訳だから、当然、「根幹伝統」を崩す訳にはいかないだろう。
女系天皇論が出てくること自体がおかしな話だ。普通は、伝統が守れないなら自然となくなるものだ。国連の無能集団は、肝心な原点の論理を常に棚に上げて物事を論じている。
天皇論と「女性差別」は次元の違う話である。基本的には「人間差別」の視点から論じなければならない。基本的には、「天皇家」が決めるべき問題で、政府が介入するのはおかしい。政府の権力による天皇家への人権弾圧である。自主決定権を持たないのは、「人格」放棄をした状態である。
「神」宣言を撤廃した戦後天皇家は、政治権力を放棄してその存続を維持することに成功した。但し、「人格」までも放棄しろと誰も考えていない筈だ。