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こんな日本でいいのか・拉致問題

 横田めぐみさんの母・早紀江さんが悲痛な思いを訴えている。家族会の高齢化で残された時間はないと昨年から特に訴えている。横田拓也代表は『46年も人質として、拘束されている命のかかった問題にも関わらず、関心を示さないことは看過できない』と主張している。
活動の推進力はあらゆる手段を駆使して出来るだけ多くの人々に訴えるというのは常道だ。この総裁選の機会を捉えて訴えるのも大いに有効な手段ではある。少し気になるのは、これまでも自民党政府と二人三脚で20年という歳月を家族会も信頼を寄せて培ってきた訳だ。政府も毎年、拉致対策費を十分にとって北朝鮮との交渉、国内での関心喚起に費やしてきている。制裁の強化も家族会の意向もあり続けている。それを『本当にこんな日本でいいのでしょうか』と言われても、何十年も金太郎飴構文「全ての拉致被害者の即時帰国を目指す」を信用して自民党と二人三脚で活動してきた。この間に一向にその兆しが見えないことに気付かなかったのか、その間に、この事件の歴史的背景について「日本国」とはを考えなかったのか不思議でならない。

不条理は天が私だけに与えたものだと考えているとしたら、それは大きな間違いだ。世間には解決できないことが山ほどある。各自は自分との葛藤の内に納得をつくりだして生きている。そろそろ家族会自体、運動のあり方を考える時期ではないか。


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