史跡のリストに月が加わる
「ワールド・モニュメント財団(WMF)・NPO」は、『存続が危ぶまれる「危機遺産」のリストに月を加えた』と発表している。今回初めて危機遺産リストに地球外の場所が選ばれたようだ。理由は、月に残した記念品の保存措置がないままで、これからも月面活動が加速すれば現地の環境にもたらすリスクは増大するというものだ。
WMFの活動目的は、「歴史的建造物や文化遺産の保存」だ。折角、宇宙に目を向けたのであれば、足跡やカメラ、記念品などの保護と言わずに、「月自体」の保護を訴えてもらいたいものだ。
未知の衛生へ何度も侵入すること自体のリスクを考える時期である。行けるから行くという人間活動のチャレンジは、必ずしも地球にとって正常なサイクルを生むとは限らない。