恐怖作戦に転じている

 最近のロシアの戦法は、何でもありの無法地帯を地で行く残酷物語になっているという。「戦争犯罪」を利用した心理戦に転じているという訳だ。これまでは、捕虜交換は相互メリットの為に積極的に行われてきた。それが捕虜を殺害してその戦争犯罪を積極的に映像公開しているという。
つまり、ウ市民は兵士になると、生きて帰えることは稀でしかないという現実を知らしめる、恐怖による戦争忌避心理を高める狙いで「処刑」を実践、公開する、国際法を全く無視する戦略に転じている。両国とも戦場での兵士の獲得に腐心している。この問題は政権を維持する上でも重要な課題だ。
既に今年に入ってロシアは、何の躊躇いもなく民間人を対象にした攻撃を繰り返している。これも恐怖心を煽る戦略だ。現状での戦争凍結を政府に迫らせる一つの策だろう。
先日、ネタニヤフはレバノン市民に呼び掛けた内容と全く同じだ。ヒトラー政権は滅んだが、ロシア、イスラエル政権は揺るぎなく国体保持を闊歩している。ここに現在の克服できない不条理が潜伏している。


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