上高地
日本のトップクラスの観光地である。穂高の峰々をのぞみ、梓川の音を聴き散策の場としてこれ以上のところはないのだろう。
それにして、この人の多さはものすごい。身動きできない。河童橋上の「写真家」たち。長い列を作っているバス乗場、土産店の雑踏、どれひとつ見ても、もういいと思う。
英人牧師、ウォルター・ウェストンは、明治21年(1888年)から28年(1895年)までの日本滞在中に槍ヶ岳や穂高の山々を数多く歩き我が国に近代的な登山意識をもたらし、日本山岳会結成のきっかけを作りました。
また、その間の紀行文「日本アルプスの登山と探検(明治29年)」により、中部山岳を世界に紹介するなどその業績は高く評価されています。
ここにあるレリーフは、日本山岳会が昭和12年にウェストンの喜寿を祝って作ったもので、昭和40年にかけなおされています。
憧れの山も、体力気力が充実していなければ切ないだけ。それでも、ひと休みした後、ビールを飲みながら眺めた「常念の月」は忘れられない。
明日からの活力がわいてくる。これが山の魅力なのだ。
仲間は皆タフだ。明日も頑張ろう。