アイデアソンをやってみたら、そこには「●●」しかなかった、の巻(後編)
こんにちは、いわあゆ(@iwa_ayu)です。
豚汁エバンジェリストを名乗りTONJIRU STANDという屋号を掲げて世界に向けて発信しています。本noteはその世界進出に向けプロジェクトメンバーとともに歩む変遷レポートとなります。
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複数のコミュニティとコラボさせていただき、事業の未来を追求する「アイデアソン」をやってみました。
今回は後編です。
前編はこちらのnoteをご覧ください。
後半は私と、クリエイティブ担当をしている青レンジャーが所属していた朝渋のメンバーにご協力いただきました。
前回のアイデアソンを経て、学びを踏まえつつ、朝渋では同じテーマや設計でやるのが得策ではないというのが私の所感でした。
理由は「コミュニティ」であるがゆえ、何か目的意識を持った人たちが集まっています。朝渋のメンバーの所属理由は個々人様々だとは思いますが、議論やディスカッションをしたいとか、ビジネスを追求したいといった欲求というよりも「仲間と一緒にワイワイ楽しくなにか取り組むこと」に共感してくれるメンバーが多いという話から、「問い」を変えることにしました。
「どうやったら世界一ホッとするを届けられるか」
抽象度の高い「問い」であることを前提に、だからこそ「商品企画」や「クリエイティブアイディア」など幅広いアウトプットが出てくることを期待する会としました。
それと同時に、ただ議論するのではなく、「豚汁を一緒に作るところ」から始めることに重きを置きました。
「一緒になにかを作って、食べる」ある種のアイスブレイクを狙ったのと、自分が作った豚汁だからこそ美味しく、愛情を感じながらアイディア出しに取り組めると思ったのが狙いです。
某スペースシェアで借りた場所は、まるで誰かのお家に遊びにきたかのようなアットホームな空間でした。
集合は朝8時(笑)
最初から集まったのがまさかの男性ばかりでしたが、みんなで手分けをして、豚汁エバンジェリストのレシピを一緒に作ってもらいました。
徐々にメンバーが揃い、みんなで「美味しいね!」と食べながら、私がTONJIRUSTANDの背景や、今困っていることを共有し、2チームに分かれて、「ホッとするを届ける」についてのアイディアを深ぼってもらいました。
朝渋のメンバーはとにかくポジティブで優しい人が多いめちゃくちゃ良いコミュニティなのですが、それにふさわしい、愛情がたっぷり詰まったステキなアイディアがたくさん出てきました。
中でも、ほぼ全員が共感していたのが「ふと孤独な夜があるが、友達が誘えない」シーンに対して、「誰かいるかも感」が見える状況が、求めていることを解決できるのでは、ということでした。
どういうことかまとめると、バズワードになってしまってるので陳腐かもしれませんが、常にSNSなどで他者のことを意識してしまう世の中で、「他者のことを意識しなくて済む、心理的安全性が保てること」が、いま、求められていて、それが「ホッとする」ということなのでは、という解でした。
「ホッとする」というのが抽象的であるがゆえに、考えすぎてしまっているのでは?もっとシンプルでいい、という意見もありました。
例えば、私が常にエプロンに付けて相棒として連れて回っている「ぶたちゃんのぬいぐるみ」。
豚汁のよそった器とぶたちゃんを一緒に置いて写真を撮るのにキャッキャしている女子たちを見て、そういう風に、豚汁にカワイイキャラクターが居るだけでもほっこりするし、他にはない豚汁ブランドが出来るじゃんと。
また、「ホッとする」には、環境が大事だということの話に、「寒い」というシュチュエーションが重要、というところから、豚汁にはアウトドアとの相性から提供する場を考えるヒントももらいました。
「ホッとする豚汁」であることをブランディングするために、クリエイティブの力を借りるという案もありました。
豚汁を食べてホッとする、というよりも、実は、豚汁を食べている人を見て、ホッとするのでは、という話です。
個人的にもすごくやりたいと思っている「豚汁男子」「豚汁女子」
ものすごく美味しそうに食べている人の顔を見て、思わず気持ちが緩まる。
実は食べている本人よりも、それを見ている人の方がホッと安らぐのではと。
1000人の豚汁を食べている人の笑顔を並べることで、「ホッとする」を表現できそうだね、という案でした。
他にも、自治体と組んで、高齢者と子供たちが豚汁を一緒に作って交流する案や、豚汁を自分のためではなく、「誰か大切な人へのギフトとする」というのは、朝渋メンバーならではの愛情のこもった思いだなと感じました。
一般的に豚汁は日常で消費するものだ、という認識がありましたが、美味しくて身体に優しく栄養満点なものだからこそ、あえてギフトにフォーカスする、というのは一つの発見でした。
参加してくれたメンバーは、本気で、でも楽しみながら参加してくれました。それと同時に、まだ挑戦半ばの私たちに対して、もっと関わりたい、またこういう機会があったら参加するし、出来ることがあれば手伝いたい!と言ってもらいました。
リソースに限界がある自分たちだからこそ、「巻き込み力」が求められているなと強く感じたのと同時に、可能性を信じて良いという勇気とパワーをもらった貴重な時間でした。
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アイデアソンをやってみたら、そこには「愛」しかなかった。
皆さんのエールを糧に、引き続き頑張っていきます。