部下が育たないのは上司のせい?

私はパートなので
別に新人社員を育てる立場ではないのだが、
新入社員が入る度に思うことがある。

最近、私がいる部署に来る新入社員は、
目の輝きがないように見える。

おどおどとしていて緊張感がこちらまで伝わってくる。
静かにうつむき、ぼそっと挨拶をする。
だらしなくゆっくりと歩き指示があるまでボーっとする。

未来に期待と希望を持ち、
自ら成長することに喜びを感じてはいないのだろうか。

とりあえず指示されたことをこなし
それ以外はやらない。
指示されたことが終われば次の指示をされるまで待つ。
指示されなくとも自らやるべきことを探そうとするそぶりはない。

“指示待ち”それならまだしも、
指示されたことすらまっとうしない人もいる。
やらないのかできないのかもわからない。

何度も同じことを言われたり、同じミスを繰り返したり、
指示をすると、やる前から「できません」と言う人もいる。

このような新人たちを
先輩社員たちは新味に教育している。
何度も何度も優しく教えている。

本当は腹の中が煮えくり返りそうになることだってあるだろうに、
それでも優しい表情で優しい口調で教育している。

少しでもきつく指導しようものなら
やれ押し付けだとか、やれパワハラだとか
思うように指導できないのが現実。

現に、指導がきついからと新人が辞めた時に
その指導者が部署をとばされた例もある。
はたから見れば本当に頑張って指導していた。

やる気なさそうにメモもとらず、
聞いているか聞いていないか
わからないような態度の新人を
頑張って指導していた。

ある日、指導に困って上司に相談したらしい。

すると、上司からの言葉はこうだったそう。

「新人が育たないのは、上司であるお前の指導が悪い」

でも、その社員を育てたのは紛れもなくその上司。
自分で自分の指導も悪いと言っているようなものではないか。


新人の教育をすることは
本当に骨の折れることだと思う。

これは“最近の若者は”というのは関係なく、
個人の問題なのはわかっているが、
最近、活気のない若者に
心配と残念の入り交じった感情を
抱いている。


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