世界一周が僕にくれたもの
6月30日の深夜、ある男から連絡がきた。
「TABIPPOの東京の代表やらない?」
僕はその会社も彼のことも2年前から知っていた。
だからその夜は、
微熱と少しの不安を抱えてベッドから這い出した。
たった一週間で人生が変わった話をしよう。
1.TABIPPOとは
「旅で世界を、もっと素敵に。」
旅好きなら誰もが知っているであろう、この会社。
自分も幾度となくお世話になっていた。
↑のビジョンを掲げて、旅を広げる活動や事業、組織開発を行う。
そして、そのTABIPPOという会社を先頭に「学生支部」という北は北海道から南は沖縄まで、全国9都市の学生団体が繋いでいく。
僕は総勢100人規模におよぶ
東京支部の代表を務めることになった。
思えば2年前の12月、露頭を彷徨っていた僕に"休学"という選択肢をくれたのもTABIPPO主催の旅大学だった。休学経験者が集うイベントに参加し、世界の話をありったけ聞いた。このイベントがきっかけで、休学の決意をしたといっても過言ではない。
2.世界一周とわたし
忘れもしない2019年6月29日、
世界一周へ出発した。
この日から僕の人生は変わった。
すべてが変わった原点の日。
世界一周してなかったら出逢えなかった人よ
世界一周してなかったら見つけもしなかった街よ
世界一周してなかったら手も伸ばさなかった経験よ
世界一周してなかったら涙すら流さなかった景色よ
世界一周してなかったら二度と知る事のなかった味よ
世界一周してなかったら見当たらなかった価値観よ
本当にありがとう。
この決断をしてくれて、こっち側に来てくれて。
一年前の自分を思いっきり抱きしめて、撫で回した。
世界一周しても価値観なんて変わらないけど、
生き方が変わる。
僕らが旅を続けるのは、
生き方の選択肢を広げるためだ。
3.TABIPPOへの挑戦
僕が僕の人生で一生をかけて大事にしていることは
「人の人生を豊かにできる人間になる」
ということ。
なくても困らないものを与え続けたい。
光を探すより、自分が照らせる闇を見つけたい。
ずっとやっていた音楽もその一つ。
それがあることで、その人の人生が
ちょっと違うベクトルへ動き出すかもしれない。
生きる選択肢が一つでも増えるかもしれない。
そうすれば生き方が少し豊かになるかもしれない。
今度は旅で、その可能性を探りたい。
今までは自身のSNSで、それを進めていた。
今回TABIPPOと学生支部という力をかりて、
より多く、より幅広い人たちに
「世界一周で人生が変わる」ことを伝えたい。
「七つの習慣」という本では、
「自分の葬式でどんな弔事を読んでもらいたいか、それが人生のすべてだ」みたいなことが書いてあった。
僕なりの答えは
「あなたのおかげで、人生が変わりました」だ。
4.マイナスの可能性
僕はまだ0にすら立てていない。
今日も今日とてマイナスからのスタートをきる。
代表就任から一週間。
23年間生きてきた世界とは、
全く違うそれを体感した。
世界一周して世界を知れたなんて調子をこいていたら
思いっきり頬をぶん殴られた。
周りの人たちとの圧倒的な
経験値と知識量と言語力の差に夜な夜な泣いた。
昔から僕は感情の起伏が激しいらしく、
そんな悪い癖もいっそのことやめてしまいたい。
奇妙なプライドや要らない経験が邪魔をする。
世界はきっと優しい人でできている。
1年後、この場所をこの環境を、
そして周りの人たちを「信じてきてよかったな」と思える。
そこにたどり着けば、もうそこは理想郷だ。
5.世界一周が僕にくれたもの
世界一周してなかったら、僕はここにはいないだろう。
僕は人生をかけて旅がしたいということ。
世界は自分が思う以上に優しくできていること。
その世界は海の向こうじゃなくすぐそばにいたこと。
この時代にはいろんな働き方があるということ。
「社会人には時間がない」なんて嘘だったこと。
「大人は楽しいよ」と堂々と語る大人がいること。
社会構図は満員電車の中だけじゃなかったこと。
もがきながら必死に生き抜く同世代たちがいること。
自分らしさを血眼になって探し続けていくこと。
SNSへの発信で出会える奇跡があるということ。
人の魅力はフォロワー数だけではわからないこと。
過去の話より、明日の話をしよう。
今の僕を作るその原点は、世界一周だ。
そして新たに、TABIPPOという2020年における
わくわくと苦労と出会いと生きがいをくれた
世界一周に思いっきり感謝して、
「僕」という人間を歌い続けていこう。