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大人になってこそ

子どもの頃、何を夢見たのだろう。

大人って言われる歳になって、

本当だったらもっとちゃんとしてて
楽に生きているのだろう、なんて考えていた。

もう少し迷いなく真っ直ぐ前を向いて
きっと生きてるのだろう、そう思っていた。

でも相も変わらず
誰かの小さな一言に傷ついたり、
なんであんなこと言われたんだろうと
小さなことにいつまでもくよくよして

時には、
なんであんなこと言ってしまったんだろうと
いちいち後悔して

そういうのが何年経っても頭にこびりついて
ふと夜眠れなくなって、
頭を抱えて、朝が来て

あの時のあの一言はあれでよかったのかななんて
いつまで経っても立ち直れなくて

「どうせオレの気持ちなんて誰もわからねえだろ」
そんなことを思って、歌を歌いはじめた。

24年間そうやって生きてきて、
きっとこれからもそうやって生きていくのだろう。

生きていくことは、面倒臭い。
人生は壮大な暇つぶし。

でもふと隣をみたら、
そばにいてくれる人がいて、
こんな自分を信じてくれる人がいて、笑っていた。

誰もいないようで、誰かがいることにする。
誰もいないようで、誰かがいる日がある。

僕らを縛る全てのものから
目に見えない小さな痛みから
いつの日か解き放たれて
時に泣いても、
笑っていけますように。

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