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胆管空腸吻合後症例のPTCD

胆管空腸吻合後、肝門部腫瘍再発にて胆管閉塞・閉塞性黄疸が生じた場合にPTCDを行う場合。いわゆる泣き別れの症例が多い。

肝左葉胆管(通常はB3)をまず穿刺するとして、次に肝右葉胆管のドレナージをどうするか。

通常の肝門部胆管閉塞(術後でない場合)と異なり、肝左葉胆管から送り込んだガイドワイヤーは空腸に抜けやすく、閉塞した肝右葉胆管にはなかなか進まない。

そこで、肝右葉胆管を別個に穿刺してドレナージを行うことが多いと思われる。

しかし、ループ形状のカテーテルをガイドとして用いることにより、肝右葉胆管にガイドワイヤーを送り込める可能性がある。ループ形状のカテーテル先端を肝門部側に向けて、ガイドワイヤーを操作する。カテーテルの先端位置を微妙に変えながらガイドワイヤーで肝右葉胆管口を探ると、意外に肝右葉胆管を選択できることがある。

肝右葉胆管を別個穿刺する前に、試しても良い方法である。

首尾よくいけば、肝右葉胆管の直接穿刺を避けることができるし、カテーテルを2本留置することになったとしても、カテーテル刺入口を一つにすることができる。ステント留置も、困難なくできることが多い。


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