久しぶりのシャントPTA
前回のシャントPTAから約3年ぶりに、シャント不全が再発した症例。この間、同一のシャントを継続使用している。
もともと、橈骨動脈と静脈を吻合していたのだが、橈骨動脈は起始部から閉塞していた。(前回シャント不全時は開存していた)
代償性に、尺骨動脈との吻合が発達し、シャント供血路となっていた。
尺骨動脈とシャント静脈は屈曲がほとんどなく交通しており、動静脈接合部の位置が分からない状態であった。
今回のシャント不全の原因は静脈狭窄であるが、上述の理由で動静脈接合部に狭窄が及んでいるか否かの判定が非常に困難であった。
そこで、狭窄病変の動脈側については、動静脈接合部に過剰圧がかかる可能性を懸念し、低圧で拡張せざるを得なかった。