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日曜の雨宿り


毎日何の心配もせず
朝一番にベランダに洗濯物を干し仕事に出かけられる 乾季 はついに終わり、

こちらベトナム南部、突然のスコールが訪れる 雨季 に突入した模様です。

最近では、「あ、もうすぐスコールくるぞ」って分かるので
空と風と相談しながら行動します。

今日はせっかくの日曜日なのに空がだんだん暗くなり
ちょっと怪しいと思い一旦様子をうかがっていると
ほらやっぱり、一瞬で横殴りの大雨に。外は真っ白。

ついさっきまで楽しく外でテニスをしていたみんなも
一瞬で誰1人見えなくなった。
人間だけではなく、優雅に空を飛んでいた鳥たちも蝶も。



大雨の時間、濡れない場所でじっと待つのは人間も
鳥も虫も、生き物はみんな同じなんですよね。
人間にとっては小さな雨粒ひとつも、
小さな生き物たちにとったら、とてつもなく大きい水のかたまりが落ちてくる。
濡れると体温は下がるし、飛べなくなるし流されてしまうかもしれないし、
それはもう恐ろしく、命に関わる危機なのかもしれない。


人間は雨を凌ぐ道具をたくさん持っているけれど
それでもこのスコールの激しい雨の中移動するのはかなり困難で
デリバリーもタクシーもいったんはストップしてしまう。
もちろん誰も外に出たくないし前が見えなくなるので危険なんです。



冷蔵庫に何も入ってなくて「あぁお腹すいたな」って思ったとき
多分、岩や葉の影にじっと隠れている小さな生き物たちも
エサを探しに行けずに「あぁ、おなかすいたよ」って同じことを考えている。

そんなときは彼らも、
雨が降ってもそれほど関係なくエサを食べながらゆったり泳いで生きている
海の生き物たちを羨ましく想ったりするのでしょうか?

雨で動けないとき、あぁやだなって待つのでなく
自然界でたくましく生きている仲間(陸の生き物)たちの様子を観察しながら待てば
待ち時間も少しおもしろいかも。

雨は厳しい試練だけど私たち地球上の生き物は雨と水がなければ絶対に生きていけない。
作物だって育たない。

乾季の時期は本当に雨が降らないので心配になる。
我が家には水道もあるけれど、雨水を溜めて生活をする人がたくさんいる国なので
公園の水もカラカラになくなっているのを見て本当に心配しました。

かと言って雨が多すぎても作物は育たないし災害が起こってしまうこともある。
自然には厳しさと優しさの両方があって、
どうにかうまく付き合っていきたいものです。




そんなことを考えながら日曜日の雨上がりを待っていたら

あっ、空が明るくなってきました。生き物のみんなは無事?




さぁ、
今日はどんな美味しいものを食べようか。



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